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スパイダーマンの映像の権利を持ち、現在はソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)シリーズという独自のマーベル映画の展開をしているソニー・ピクチャーズ。
しかし2024年に公開された『マダム・ウェブ』は予想を下回る興行収入となったことで、多くのファンを失望させたのは記憶に新しいところだ。
またSSU以外にも『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』も決して高評価とは言えないものとなったことで、ソニーの映画は最近では苦戦が目立つ状態になっている。
そんな中でソニー・ピクチャーズの最高経営責任者であるトニー・ビンシケラ氏は、日本での投資家向け会合に出席をし、スタジオがコスト削減を名目にAIに注力していることを明らかにした。
これが正しいかどうかはおいておいても、AIを活用することで映像の制作スピードが格段に上がり、高額だった制作費もコスト削減できることは間違いない。また最近のAIによる映像クオリティの成長も目覚ましく、数年以内には実際に撮影したものと見分けがつかないレベルになることも想定される。
昨年、ドリームワークスの創設者であるジェフリー・カッツェンバーグ氏は、アニメーション映画の制作コストは500人から50人のアーティストだけで済むため、最大90%のコストが削減される可能性があるとコメントしていた。
こういったことからもハリウッドの映像スタジオがAI活用を模索してく流れは自然とも思える。さらに利益重視の株主向けのコメントとしても、今回のソニー・ピクチャーズCEOの発言は違和感があるものではない。
一方で俳優や脚本家などの制作に関わる職業の人々や、映画ファンなどはAI活用には強い拒否反応を示しており、AIで制作された映画であることがわかれば、いわゆる不買運動のようなことが起きる可能性もあるだろう。さらには再び俳優や脚本家組合のストライキの可能性だってあり得る。
AIを使ったからと言って素晴らしい映画が作られるわけではないことは明白ではあが、スタジオ側の事情も汲み取ると、ある程度AIともうまく共存していくことは将来のハリウッド業界にって必須なことであるだろう。
今回のソニー・ピクチャーズCEOのコメントから、どこまでAIを活用する気なのかはわからないが、今後もこの話題はハリウッドの映画業界にとってホットなAIについて新たな動きが入り次第お知らせをしていく。
「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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