ベン・アフレック、『バットマンVSスーパーマン』の問題点に「やばい」 ー 製作サイドとスタジオの対立も

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DCコミックスを代表するヒーロー、バットマンとスーパーマンが直接対決する映画『バットマンVSスーパーマン:ジャスティスの誕生』は、多くのファンから期待された作品で、実際に興行的な成功は収めたが、映画批評家などからは低評価を受け、映画の評価は芳しくないものとなっていた。

この作品でバットマンを演じたベン・アフレックは、海外メディアのインタビューに対し、本作の問題点としてターゲットの年齢層のズレが要因にあったと振り返っている。

”何が起こったかというと、多くの観客にとってこの映画はターゲットの年齢が高すぎるものになっていたんだ。当時は私の息子でさえ、怖くて映画を見れませんでした。それを見たとき「やばい、問題が起きてしまった」と思った”

ベン・アフレックをはじめとする制作サイドとしては、スーパーヒーロー映画というジャンルであることから、ある程度子どもやファミリー層にも楽しめる映画を目指していたことがうかがえる。

しかし、実際の映画は全体を通して長く暗い雰囲気の作品となっており、そうした点も本作が批判されたポイントの一つとなっていた。特にザック・スナイダー監督特有の演出に抵抗感を持つ声もあった。

ターゲットの年齢層の問題が発覚した後は、現状の路線を継続したい製作サイドと、軌道修正して若年層の観客も取り込みたいスタジオ側との対立が起きたことを、ベン・アフレックは明かしている。

”2つの組織、二人の人間が全く違うことをしたいと思っている状態では本当に悪い組み合わせになるんだ”

それでもベン・アフレック自身は『バットマンVSスーパーマン』の撮影について「楽しい時間だった」と語り、バットマンを演じること自体には好意的な感想を述べている。

”本当に楽しい時間だった。バットマン映画は楽しかった。『バットマンVSスーパーマン』も大好きだったんだ。『ザ・フラッシュ』での短い出演や、『スーサイド・スクワッド』でのヴィオラ・デイヴィス(アマンダ・ウォラー役)と1、2日一緒に仕事ができたことも好きだった”

ちなみに『バットマンVSスーパーマン』の時点で、ベン・アフレックが思い描いていたバットマン像は「年老いて、傷ついたブルース・ウェイン」であったとも明かしている。

”創造的な観点から話すと、私がこの作品で抱いていたアイデアは本当に良かった。年老いて、壊れ、傷ついていたブルース・ウェインというイメージだ。そしてそれは私達が最初の映画で本当に目指していたものでした”

映画の時点でも、数年以上にわたりバットマンとしてゴッサム・シティで戦ってきたことが明かされており、その中でジョーカーによって相棒のロビンことディック・グレイソンが殺害されていることも判明している。

以降の作品で彼について多くが掘り下げられることはなかったが、今なおベン・アフレックのバットマンを支持する声が少なくないのは、報われるべき事実とも言えるだろう。

ベン・アフレックはバットマン再演の可能性については限りなくゼロに等しいと話しており、今後のDCUシリーズでは彼のバットマンを見ることはできないだろう。現在DCスタジオは新たなバットマン役のキャスティングもしているとされているため、今後の最新情報に注目しておこう。

ゆとぴ

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