『ハン・ソロ』ジョージ・ルーカスが指示した内容は「子供向け」 ー 当初から方針に食い違いか

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『スター・ウォーズ』外伝の中でも議論の絶えない『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は、人気キャラクターのオリジンを描いた物語だったにも関わらず、興行収入は期待されたほどのものではなかった。

後任監督のロン・ハワード氏明かしたところによれば、プロジェクトに参加する前にジョージ・ルーカス監督へ助言を求め、その答えは非常にシンプルなものだったという。

”『スター・ウォーズ』は12歳の子ども向けだということを忘れるな”

この言葉は決して「幼稚なものにする」という意味ではなく、幅広い観客が楽しめる冒険活劇の芯を外すことのないように、というルーカス監督ならではの考えだ。

ただこの助言が映画の制作において大いに役に立ったかと言われれば疑問も残るところだ。

本作は制作途中で監督交代が発生しており、フィル・ロード&クリス・ミラーのコンビ監督が当初の脚本のトーンから離れたことが現場とスタジオ側のズレを生み、ルーカスフィルムは方針の再調整に踏み切っている。後任となったハワード氏は「スタジオは脚本どおりの“スター・ウォーズ映画”を望んでいた」と述べ、到着後は大規模な撮り直しを実施している。

『スター・ウォーズ』シリーズは現在も数多くの映画の制作が進んでおり、これらがすべてジョージ・ルーカス監督が考える、子どもでも楽しめる映画となるかは制作陣の方針次第だろう。幅広い年齢層を狙うことで、未来のスター・ウォーズファンを生むことにも繋がるため、今後どのようなトーンの作品が制作されていくのか注目しておこう。

単純だけど意外と難しいことですね

ゆとぴ

ギネマナッツ編集部

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