『ハン・ソロ』後任監督、当時の混乱を語る ー 「初期からズレていた」

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『スター・ウォーズ』外伝の中でも良くも悪くも議論が絶えない『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』で、制作当時に起きた監督交代の詳細についてが明らかになった。

最近Vultureとのインタビューに応じた後任監督であるロン・ハワード氏が、当時の現場に走っていた“ズレ”を振り返り、なぜ途中で舵を切らざるを得なかったのかを語っている。

”編集済みの映像を見て、彼ら(スタジオ)を悩ませているものが分かった。スタジオは脚本を気に入っており『スター・ウォーズ映画』を望んでいたが、初期からトーンにズレがあり、フィル・ロードとクリス・ミラーがやっていたことが効果的に働いていると確信できていなかったんだ”

どうやら現場の創作姿勢とスタジオの求める「スター・ウォーズ映画像」のイメージが上手く合致していなかったことを、ハワード氏は明らかにしている。

この現場とスタジオの「温度差」は決定的なものだったようで、その後にフィル・ロード&クリス・ミラーのコンビ監督は降板に至っている。

ハワード氏は続けて、撮影に参加するための話し合いではスタジオ側は「多くを撮り直す」方針であったことも述べている。

”この脚本でいける、あなたたちが望むものも理解できると答えたあと、彼らは「たくさん撮り直したい」と言った”

一方でハワード氏は先行していたチームのアイデアの中に「素晴らしい部分もあった」とも語り、個人攻撃ではなくあくまで創作の相違として位置づけている。

”フィルとクリスはこの過程を通じてとても紳士的だった。彼らとスタジオは、最終的に「別の映画を見ていた」のだと思う”

結果的に完成した映画はハワード氏の色が濃い作品となっていることからも、あくまで前任監督の二名とスタジオ側の「目指す方向性が一致していなかったから」というのが主な理由だとハワード氏は分析している。

しかし残念ながら『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』はあまり良い評価とは言えない成績を残している。特に当時はマーベル・スタジオの『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』や、当時の20世紀FOXの『デッドプール2』に太刀打ちできず、全世界興行収入は約3億9300万円と低迷した。続編も計画されていたと言われているが、現在は実質的に頓挫している形だ。

多くの混乱の経て生まれた『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』はDisney+ (ディズニープラス)では配信中だ。

あの映画はねぇ、、、

ゆとぴ

ギネマナッツ編集部

映画情報サイト「Ginema-nuts(ギネマナッツ)」の編集部です。

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