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2025年に公開されたMCUシリーズの映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』と『サンダーボルツ*』は、ストーリー面ではファンから一定の支持を得たものの、興行的には振るわず、結果的に苦戦を強いられた。
この要因には近年のMCUシリーズ全体の不調も影響しているが、海外メディアのインタビューを受けたマーベル・スタジオ代表のケヴィン・ファイギ氏は、両作品が大ヒットに至らなかった理由について分析を行っている。
まず『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』については、新たなキャプテン・アメリカであるサム・ウィルソンを主人公に据え、初代キャプテン・アメリカであるスティーブ・ロジャースが登場しなかった点が一因であると語った。
『キャプテン・アメリカ』シリーズはこれまでクリス・エヴァンスが主演として展開してきたが、彼は『アベンジャーズ/エンドゲーム』で同役を卒業しており、今回の4作目ではサムへと主人公が交代した。
サムがキャプテン・アメリカとなるまでの経緯は、配信ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』で描かれているが、このドラマを視聴していない層にとっては背景が不明瞭で、鑑賞のハードルが高くなっていた。
また、シリーズにおける主人公の交代はMCUとしても初の試みであり、一部のファンに困惑を与える要素となった可能性がある。
一方『サンダーボルツ*』については、作品の完成度自体は高く評価されながらも、「サンダーボルツ」という名称の認知度の低さや、ドラマ出身キャラクターの存在が足枷になったとファイギ氏は述べている。
ただし実際には、ドラマ初登場キャラはU.S.エージェントとヴァレンティーナの2名にとどまり、作品内容としてはドラマ視聴が前提となるものではなかった。映画公開前からも、なるべくドラマを見なくても楽しめる構成にしていたとされており、ファイギ氏の説明通り、映画とドラマの関連性は意図的に薄められていたと見られる。
また「サンダーボルツ」という名称自体も、コミック読者には馴染みがあるものの、MCU作品しか追っていないファンには浸透しておらず、タイトル戦略として課題があった。
公開当時、ディズニー社も作品自体の完成度を認めながらも、どのようなプロモーションを行うかに悩んでいたと言われている。実際、公開直後にはタイトルを『ニュー・アベンジャーズ』へ変更するという奇抜なプロモーションを展開したが、結果として興行収入は伸び悩んだ。
やはり、ドラマとの連動を前提とするスタイルが映画の集客に悪影響を及ぼしていたと考えられ、今後は映画とドラマの距離感の調整が、MCU復活の鍵を握ることになりそうだ。
現在はドラマの制作を続けながらも基本的にはドラマ内で完結する方向性となっており、従来の方針の作品は2026年の『ヴィジョン・クエスト』が最後になる予定だ。

なかなか正直な分析ですね

「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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