DCU『スーパーマン』公開中止を要求? ー スーパーマン作者の遺産管理団体が権利主張で訴訟

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DCスタジオが新たに展開するシェアード・ユニバースであるDCUシリーズは、ジェームズ・ガン監督が手がける映画『スーパーマン』を皮切りに本格的なスタートを迎える。

本作は2013年の『マン・オブ・スティール』以来となるスーパーマンの単独映画であり、1978年に公開されたクリストファー・リーヴ主演の『スーパーマン』を彷彿とさせる演出も取り入れられるとされ、注目を集めている。

そんななか、アメリカではある団体が『スーパーマン』の一部地域での公開差止めを求める訴訟を起こしたことが報じられた

訴えを起こしたのは、スーパーマンの共同創作者である故ジョー・シャスター氏の遺産管理団体であり、「ワーナー・ブラザース・ディスカバリー、DCスタジオ、DCコミックスによる著作権の継続的な侵害」に対する損害賠償と公開差止め命令を求めている。公開差止めの対象となる地域はカナダ、イギリス、アイルランド、オーストラリアだという。

スーパーマンの生みの親であるジョー・シャスター氏とジェリー・シーゲル氏は、1938年ごろに当時のDCコミックスの前身となる会社へスーパーマンの全世界における権利を譲渡している。しかし、訴訟を起こした団体は、イギリスの法体系をベースとする一部の国の著作権法に基づき、著者の死後25年でこれらの権利譲渡は自動的に終了し、シャスター氏の遺産管理団体に権利が戻ると主張している。

シャスター氏は1992年、シーゲル氏は1996年に亡くなっており、原告側はシャスター氏の海外著作権が2017年に自動的に遺産管理団体に帰属することになったと訴えている。訴訟は米国の連邦裁判所に提起され、陪審員裁判が要求されている。

これに対し、ワーナー・ブラザースの広報担当者は「我々は訴訟の正当性に根本的に相反しており、我々の権利を積極的に擁護する」とコメントを発表した。

DCUシリーズの中でも最も注目される映画である『スーパーマン』の予告編は、ワーナーとDC映画史上最も視聴された予告編となったことでも話題になっており、本作の成功がDCUの今後を左右するとも言われている。

訴訟の行方がどうなるかは不透明だが、『スーパーマン』は2025年7月11日に劇場公開を予定している。

ゆとぴ

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