『スーパーマン』あのキャラの設定変更の経緯とは? ー ジェームズ・ガンがコメント

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※この記事には『スーパーマン』のネタバレが含まれています。ご注意ください。

DCスタジオが展開するDCUシリーズの映画『スーパーマン』では、スーパーマンことカル=エルの両親が、遺されたメッセージ映像として登場し、従来の作品でも見られた演出が踏襲されていた。

しかし、劇中で破損していたメッセージの後半が復元されると、両親は息子に対し地球を侵略する使命を与えていたことが判明する。滅びゆくクリプトンの代替地として地球を選び、クリプトンの繁栄を再び築こうとしていたのだ。

この設定変更については一部のファンから反発の声も上がったが、映画を指揮したジェームズ・ガン監督IGNのインタビューで、スーパーマンの両親の描写について以下のように語っている。

”私はスーパーマンの大ファンです。だからまず、スーパーマンの変わらない部分を尊重しなければと自分に言い聞かせなければなりませんでした。そして同時に、キャラクターの本質を損なわず、うまく機能する変更については、変更を加えることを許容しました。つまり、これは単に、DCユニバースにとって興味深い形でストーリーの一部を変えることを許容しながらも、スーパーマンの本質に反しない形で変更することだったと思います。そして、それは以前にもコミックで扱われてきたことです”

ガン監督は、スーパーマンというキャラクターの本質に反しない限りにおいて、設定の変更を許容していると明言している。実際にスーパーマンは、自らに課された使命の内容を知った後も苦悩しつつ、地球の人々のためのヒーローとして正義を選び取っており、彼の覚悟を際立たせる要素にもなっている。

なお、コミックにおいても両親は慈愛に満ちた人物として描かれる一方で、選民思想に基づいた冷徹な存在として描かれるケースもあり、映画の表現が完全に新規というわけではない。

今後、この設定にさらなる真相が加えられる可能性もあるが、本作においては両親が侵略目的でカル=エルを地球に送り出したという構図が描かれている。一方で、クラーク・ケントとしての地球の両親との絆がより強調される演出にもなっており、結果的には効果的な設定変更であったと言えるだろう。

『スーパーマン』は2025年7月11日より劇場公開中だ。

スーパーマンのヒーローとして、人間としての決意への象徴ではありましたよね

ゆとぴ

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