『スーパーマン』物議を醸した飛行シーンはカット? ー ジェームズ・ガンがコメント

本サイトのコンテンツには、広告リンクが含まれています。

DCスタジオが公開する初の劇場用作品『スーパーマン』は、近年稀に見るほどアメコミファンから注目されている映画であり、その予告編も驚異的な再生数を記録していた。

しかし予告編の一部シーンはファンの間で物議を醸していた。それがスーパーマンの飛行シーンである。

このシーンでは、飛行中のスーパーマンの顔を大きくアップで映しながら目線が上を向いていたため、少々間の抜けた表情に見えると指摘されていた。また髪やマントがなびいているにもかかわらず、VFXの処理が不十分で、飛行しているのに静止しているように見えるとの批判もあった。

DCスタジオ共同代表のジェームズ・ガン監督は、自身のSNSにてこのシーンに言及し、実際の映画では使用されていないことを明かしている

彼の顔にはCGは一切使っていません。広角レンズを顔に近づけて撮ると、人の顔は違って見えることがあります。スヴァールバルでの背景プレートも100%実物ですし、デヴィッドも同様です。”

またガン監督はエンターテインメント・ウィークリー誌の取材でもこの件について触れ、当該の映像はテレビCM用のものであり、完成したVFXショットではなかったと説明している。

”それはテレビCM用のもので、完成したVFXショットではなかったんだ。飛んでいる彼の部分は、顔の写真と飛行中の姿の写真を使ったもので、実際の背景の前を飛ぶドローンの映像と合成してある。つまり、すべての要素は本物なんだけど、ちょっと妙な形で組み合わされていた。僕はそのショットを気に入っていなかったから、映画には使ってない。普段はトレーラーの各カットをかなり厳しくチェックするんだけど、CMに関してはときどき細かく見ないことがあって、そのカットは見逃してしまったんだ”

この飛行シーンではVFXが使用されておらず、実際の俳優と背景映像を合成した実写素材であったことをガン監督は強調している。ただし、映像としてのリアリティに欠ける仕上がりとなったことも認めている。

通常の予告編ではなくテレビCM用の映像だったため、細かくチェックされなかったことも明かされており、劇中ではこのシーンが使用されないという判断に至ったという。

もちろん劇中にもスーパーマンの飛行シーンは存在すると考えられるが、予告編で指摘された表現については、最終的に改善されたものが採用される可能性が高い。

一部ではこの件に対し、批判に迎合すべきではないとの声もあるが、ガン監督自身が完成度に満足しなかったのならば、作品をより良いものにするために修正を加えるのは当然の判断だろう。

果たして『スーパーマン』では、どのようなダイナミックなアクションシーンが描かれるのだろうか?映画は2025年7月11日に日本公開予定だ。

どんな飛行シーンになるのかな?

ゆとぴ

ゆとぴ

「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。

@frc_watashi_ame

ゆとぴのトイハコ

@frc_hero