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※この記事には『アガサ・オール・アロング』のネタバレが含まれています。ご注意ください。
MCUドラマ『アガサ・オール・アロング』がついに最終回を迎えた。
アガサ・ハークネスがスカーレット・ウィッチに奪われた魔力を取り戻すため、謎の少年ティーンやジェニファー・ケール、アリス・ウー・ガリバー、リリア・コルデルー、シャロン・デイヴィス(ハート夫人)とともに“魔女の道”の試練を乗り越える物語が描かれた。
物語の中でハート夫人やアリス、リリアたちの尊い犠牲を払い、アガサの元恋人であるリオ・ヴィダルも途中から合流。彼女の正体が死神デスであることや、ティーンが実はスカーレット・ウィッチの双子の息子ビリー・マキシモフであることが明らかになるなど、今作はエピソードが進むにつれて視聴率も上がるほどの怒涛の展開が続いた。そして最終話、すべての謎が明らかにされたのだ。
『アガサ・オール・アロング』デスの目的はビリーの魂
リオ・ヴィダル、つまりデスの目的はビリーの魂をあの世に連れて行くことだった。しかし、ビリーの魂は体から抜けても別の体に移れるために、ビリー自身が投降するしかないと明かされる。アガサはビリーを連れてくることを条件に、自分の命をデスに見逃してもらうよう取引をした。
最終試練でジェニファーとビリーを魔女の道から脱出させることに成功したアガサは、自分も何とか試練をクリアして現実の世界に戻った。しかしビリーを引き渡せなかったために、リオに命を狙われることになる。
魔力も戻らず、絶体絶命の状況に陥ったアガサを救ったのは、完全に魔力に覚醒したビリーだった。彼は原作コミックでのウィッカンを彷彿とさせる姿で登場し、ファンを歓喜させる演出もあった。
ビリーは自らの力を分け与えてアガサを復活させ、デスとの直接対決が始まる。だが自然の摂理の化身でもあるデスに敵うはずもなく、彼女は二人のどちらかの魂を連れて行くと宣言する。
アガサは命を差し出す覚悟をビリーに告げ、彼女の改心に心が動かされたことでビリー自らも魂を捧げようと申し出る。しかしこれはアガサの罠で、彼女はビリーを約束通りに投降させることでデスとの取引を成立させてたのだ。
ただ亡き息子ニコラスの面影をビリーに見ていたアガサは、デスに自らの魂を差し出して死亡する。
彼女の亡骸が瞬く間に白骨化し、埋葬された土に花が咲き誇るのを見届けたビリーは、放心状態で自宅に戻るのだった。
『アガサ・オール・アロング』魔女の道の真相とアガサの息子
アガサたちが挑んだ“魔女の道”、その真相はビリーが無意識のうちに現実改変能力で作り出したものだったのだ。
ビリーは試練の途中で力に覚醒し、自身の部屋にある絵画や雑貨が魔女の道の試練に似ていることに気付き、魔女の道は自ら作り出したものだと悟る。
それならばなぜこの魔女の道の伝説がなぜ存在していたのだろうか?これこそが“すべてアガサの仕業”だったのだ。
1700年代、アガサは密かに息子ニコラスを出産したが、ニコラスはその時点からすでにデスに魂を奪われる運命にあった。
一時的にデスに見逃されたアガサとニコラスは、魔女を罠にかけて魔力を奪うことで生活を続けていた。病弱ながらも成長したニコラスは、時折“魔女の道のバラッド”に似た歌を口ずさんでいた。
ある日、いつものように魔女を罠にかけようとした際、ニコラスが何を思ったか魔女をあえて逃がしてしまう。物憂げな表情を浮かべるるニコラスだったが、そんな彼を優しく抱きしめたアガサは、そのまま彼とともに眠りについた。
その夜にニコラスの前にデスが現れ、朝にはニコラスは永遠の眠りについていた。
アガサはニコラスの亡骸から髪を切り取り、ブローチ型ロケットに入れて彼が口ずさんだ歌を口ずさんでいた。
歌を偶然にも聞いたある魔女は、アガサに魔女の道への行き方を尋ねたが、アガサはそこから手っ取り早く魔力を奪うための方法を思いついたのだった。
それが第2話でもあった、魔女団を結成し魔女の道へ行くために「魔女の道のバラッド」を歌う儀式だ。
実はこれはアガサのでっち上げたもので、元々そのような方法は存在しないのだ。
当然魔女の道は開かれはずもなく、それに激昂した魔女たちをアガサはさらに挑発し、自身を攻撃させてそのまま力を奪ったのだ。
この手法を何百年と行ってきたアガサは、今作の冒頭でも同じように魔女団から魔力を奪おうとするのだが、魔女の道があると信じていたビリーの力によって、本当に魔女の道が創られてしまったのだ。
その際のシーンを振り返ると、不自然に驚くアガサの表情が目に付くものとなっている。
魔女の道とはアガサによるニコラスの歌のでっち上げ儀式と、ビリーの現実改変能力によるものだったのだ。
『アガサ・オール・アロング』に残った謎
多くのことが解決された『アガサ・オール・アロング』だが、全9話の中でも明かされなかった謎が残っている。
トミー・マキシモフの行方
ビリーの双子の兄弟トミー・マキシモフの行方については明確には今作では明かされていないが、ビリーのように体を見つけることができず、魂だけが彷徨っている状態であると言及されていた。
デスによって死人となったアガサは、終盤に幽霊となりビリーの元に現れる。
ビリーは幽霊アガサを追放しようとするものの、彼女の真意などを聞くことができたことで思いとどまる。
そしてドラマの最後はビリーと幽霊アガサがトミーを探しに行くシーンで終わりを迎えた。
この時点でトミーが新しい体を見つけることができたのか、それとも未だに魂のまま彷徨っているかははっきりしていない。劇中ではビリーがアガサの誘導によって透視のようなことをしていた際には、いじめで溺れ死んだ少年の体にトミーの魂が入ったと示唆もされているが、明確にはなっていない。
以前の情報ではトミーの行方を探す新たなドラマが制作されるとのウワサもあり、ビリーが主人公になるとも伝えられていた。
トミーについてはいずれ何らかの作品の中で触れられることになるはずだ。ちなみにコミックでの彼はビリーのように生まれ変わって、スピードというヒーローとして活動している。おそらくMCUでも同じような形で再登場する可能性が高いだろう。
また今作ではスカーレット・ウィッチの生死についてもはっきりとすることなかった。こちらも彼女の単独映画のウワサがあるため、そこで『アガサ』とも繋がる形で答えが示されるかもしれない。
ダークホールドの入手方法
最後に気になるのはやはりダークホールドだ。
劇中アガサはニコラスの命と引換えにダークホールドを手に入れたと魔女団の仲間たちから明らかにされていたが、最終話で明かされた彼女の過去ではそういったシーンはなく、ニコラスはデスによって魂を持っていかれていた。
ダークホールドを手に入れるような描写はなく、魔女たちの間で広まっていた息子の魂と引き換えにしたというのは邪悪なアガサのイメージから出来た誤りである可能性がある。
それでは一体どのようにしてアガサはダークホールドを手に入れたのか?この疑問も今後の作品で解決されることを期待したいところだ。
前評判を見事にひっくり返し、多くのファンの支持を集めることになった『アガサ・オール・アロング』はDisney+ (ディズニープラス)で全話配信中だ。
「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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