本サイトのコンテンツには、広告リンクが含まれています。
ソニー・ピクチャーズの独自のマーベルのシェアード・ユニバースシリーズとして展開されていた「ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)」は、第1作目となる『ヴェノム』の成功で滑り出しとしては上々の成績を残していた。
『ヴェノム』はコミックでの、スパイダーマンと強く結びつくキャラクターを、あえて“スパイダーマン抜き”で描いたプロジェクトだった。シリーズの立ち上げ当時は、版権やマーベル・スタジオのMCUシリーズで独自のスパイダーマン映画が展開されていたことなどによって、すぐさまクロスオーバーということが難しい状況にあった。
このような制約下で『ヴェノム』のルーベン・フライシャー監督は、主人公のエディ・ブロックとシンビオートの関係性を核に、スパイダーマンの存在に頼らず、一つの単独作品として独立して進めることとなっていた。
監督は最近のThe Playlistのインタビューで、制作当時に直面した具体的なハードルを明かしている。原作ではシンビオートはスパイダーマンの黒スーツとして登場し、のちにエディへ移るという流れが有名だが、映画ではこの設定は採用することができない。
結果として、ヴェノムのビジュアルや象徴(胸の紋章など)も含めて“スパイダーマン由来”そのものを再設計したと語った。
映画版はスパイダーマンの存在を切り離し、胸にあるはずの巨大な蜘蛛の紋章なども排除し、独自のデザインに変更された。監督によればこの方向性は「うまくいった」と語り、ファンの反応も上々だった。
アンディ・サーキスが指揮をした続編映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』では、ポストクレジットシーンでMCU世界に転移してしまうエディとヴェノムが描かれ、スパイダーマンとのクロスオーバーに期待がされていたが、結果的には『スパイダーマン:ファー・フロム』の短い出演に留まった。
制作者側の方針というよりはスタジオや権利の都合によってヴェノムとスパイダーマンのクロスオーバーは実現しなかったことが、本シリーズの最も悔やまれる点となっている。
新たな”ヴェノム像”が多くのファンに受け入れられただけにこういった展開は歯がゆいものとなっていた。
将来的に実写映像の中でSSUのヴェノムとMCUのスパイダーマンがクロスオーバーできるかはわからないが、強く結びつきのキャラクター同士であるため、今後の展開には注目をしておこう。

かなり大変だったようですけど、魅力的なヴェノムになりましたよねぇ

「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
【広告】
【広告】


























