『ザ・フラッシュ』監督、映画が失敗したのは「観客がフラッシュに興味がなかったから」?

本サイトのコンテンツには、広告リンクが含まれています。

公開前にはDCスタジオ共同代表のジェームズ・ガン監督や多くの批評家から「史上最高の映画」と絶賛されていたアンディ・ムスキエティ監督の『ザ・フラッシュ』だが、最終的な興行成績は期待を大きく下回る結果となった。

制作費2億~2億2000万ドルに対し、世界興行収入は2億7100万ドルにとどまった。この数字は完全な失敗とは言えないものの、成功とも言い難い結果である。

アンディ・ムスキエティ監督海外メディアのインタビューで、『ザ・フラッシュ』の興行的な結果について振り返り、観客が思っているほどフラッシュというキャラクターに興味を持っていなかったことが原因の一つであると分析した。

“この映画は4つの象限にアピールしなかったという点では失敗したと思います。2億ドル規模の映画が作られると、スタジオはすべての人、時にはおばあちゃんでさえも劇場に足を運んでもらおうと期待します。しかしあとになって個人的な会話のなかで明らかになったのは、多くの人がフラッシュに興味を持っていなかったことを知りました。4つの象限のうち半分、つまり女性の層にはフラッシュが魅力的には見えなかったのです。これが映画にマイナスに作用し、私も徐々にそれに気づきました。しかし私自身はこの映画にとても満足しており、強くおすすめします。”

「4つの象限」とは、ハリウッド映画業界で観客を年齢(25歳以上・以下)と性別(男性・女性)の4つに区分したものである。ムスキエティ監督によると、『ザ・フラッシュ』は幅広い年代の女性層から支持を得られなかったことが大きな課題だったという。

これ以外にも、「スーパーヒーロー映画疲れ」や主演エズラ・ミラーの不祥事など、興行成績に影響を及ぼす要因があったと指摘されている。

ロッテントマトでは63%の支持率を記録しており、一般的に失敗作とされる評価ではない。否定的に観るファンもいる一方で、映画を支持するファンも多く存在している。

アンディ・ムスキエティ監督は今後、DCUシリーズのバットマン映画『ザ・ブレイブ&ザ・ボールド』の監督を務める予定だ。具体的なスケジュールはまだ明らかになっていないが、『ザ・フラッシュ』での反省を活かし、次作に取り組むことが期待されている。

ゆとぴ

ゆとぴ

「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。

@frc_watashi_ame

ゆとぴのトイハコ

@frc_hero