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DCUの映画『スーパーガール』は、原作コミック『Supergirl: Woman of Tomorrow』をベースとした物語として注目されている。
とはいえ、映画はコミックのそのまま再現するものではなく、限られた時間内での脚本のクオリティとテンポ感が勝負になる。
本作を指揮したクレイグ・ギレスピー監督はその点を踏まえ、制作初期の作品への接し方を少し変えたようだ。
監督は海外メディアのインタビューで原作を読む前に、まずアナ・ノゲイラ氏の脚本を読むことを意識して選んだという。原作の知識に引っ張られず、映画として脚本がどう成立しているかを先に確かめたかった、という考え方であるとしている。
言い換えるならば、コミックファン視点ではなく、初見の観客に近い目線や、映画製作者としての物語の分かりやすさを確認したかったのだ。
もちろん監督の発言は、原作を軽視しているわけではなく、逆に脚本への信頼の表明に近いものと言えるだろう。原作が評価されているほど、映像化は「原作を知っている前提」で作りたくなるが、それをやると初見の観客が置いていかれる危険もある。
監督がまず脚本を読み、疑問が出た箇所をクリエイター側に確認できる状態を作ったのは、作品を広い層に届けるための準備とも言える。原作ファンにとっては不安もあるだろうが、少なくとも監督の口ぶりからは「原作を参照しつつ、映画として成立する形に練り直す」方針が見える。
ちなみにアナ・ノゲイラ氏はDCスタジオ共同代表のジェームズ・ガン監督からも信頼を得ており、DCU版『ティーン・タイタンズ』や『ワンダーウーマン』の脚本も担当している。
原作の名場面がそのまま来るのか、あるいは別の順序や別の文脈で再構成されるのか。脚本優先という姿勢がどう反映されているかがチェックポイントになりそうだ。
『スーパーガール』は2026年6月26日に全米公開予定だ。

脚本家への信頼感はヒシヒシと感じますね

「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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