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ソニー・ピクチャーズが展開する独自のマーベル・ユニバースであるソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)は、シリーズの明確な方向性を示せないまま、『クレイヴン・ザ・ハンター』の公開を経て実質的に終了すると海外メディアなどで報じられている。
『クレイヴン』の米国内での興行収入は3,211の劇場で公開され、わずか1,100万ドルにとどまった。この数字はその週の第3位であり、悪評高い『マダム・ウェブ』の初週1,530万ドルをも下回り、SSUシリーズの中でも最低のスタートとなった。
批評家サイトでも低評価が目立ち、クリスマスに奇跡が起きない限り、本作が復活する見込みは極めて低いとされている。
制作費は近年のスーパーヒーロー映画としては控えめな1億1,000万ドルとされるが、この興行成績では高すぎるとの指摘もある。
こうした結果を受け、ソニー内部ではSSUシリーズのリセットを検討しているという報告がある。その具体的な内容は不明だが、過去にソニーが行ってきたスパイダーマン映画のリブートに類似した形になるのではないかと推測されている。
一方で、『エージェント・ヴェノム』や『シニスター・シックス』といった映画が制作されるとの話も過去には報じられていたが、リセットによってこれらが白紙になるのか、方向転換されるのかは現時点では分かっていない。
SSUシリーズの全作品が失敗したわけではない。特に『ヴェノム』シリーズは多くのマーベルファンに支持され、最終作の『ヴェノム:ザ・ラスト・ダンス』も興行成績こそ控えめだったものの、『マダム・ウェブ』や『クレイヴン・ザ・ハンター』を大きく上回る結果を残している。
SSUのリセットによって『ヴェノム』シリーズまでが無かったことにされるのは、賢明な判断とは言いがたい。将来的にMCUシリーズとのクロスオーバーを視野に入れるなら、エディとヴェノムの存在は維持しておくべきだろう。
現在、『クレイヴン』の損失がどの程度になるかは明らかになっていないため、ソニー内部としてもリセットの必要性を慎重に見極める必要があると考えられる。
今後のソニー・ピクチャーズのスパイダーマン関連作品としては、単独のアニメ映画『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』の公開が予定されている。また、マーベル・スタジオとの共同制作による『スパイダーマン4』や、Amazonとの共同配信によるドラマ『スパイダーマン・ノワール』も進行中だ。
なお、ソニーは契約上、スパイダーマン関連の作品を継続的に制作しなければ、スパイダーマンの権利をマーベルに返還する必要があるため、今後数年のうちに何らかの新たな動きがあると見られる。
「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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