『スーパーマン』主演俳優、DCUが明確な計画を立てないことを支持 ー 「スケジュールよりも質」

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DCスタジオが展開する新たなシェアード・ユニバース「DCU」は、立ち上げ発表当初からチャプター1「神々と怪物たち」に属する映画・ドラマ・アニメ作品の制作を発表している。

一方で、その多くはまだ本格的に始動しておらず、現時点で2027年以降に公開される映画やドラマのスケジュールは明らかになっていない。

競合であるマーベル・スタジオのMCUシリーズとは異なり、DCスタジオは数年先までの公開日を明かさない方針を取っており、DCUの今後の展開にはやや不透明な部分が残されているのは事実だ。

この点について、『スーパーマン』で主演を務めるデヴィッド・コレンスウェットは、Screen Rantのインタビューの中で、DCスタジオが明確なスケジュールを立てていないことを支持する姿勢を見せた。

”彼が言っている「スケジュールよりも脚本と監督のクオリティが大事」という言葉には、本気でそう思っているということだけは確かです。良くも悪くも、彼らは映画の質を下げるくらいならスケジュールの方を妥協するだろうとも分かってる。彼らは、観る価値があって、何度でも観たくなるような良い映画とテレビ番組を作りたいと思っているんだ”

これは近年のシリーズ物に対する反省にも通じる。特にウォルト・ディズニー社は、Disney+ (ディズニープラス)の会員数増加を目指し、自社のIPを展開して数多くの作品を短期間で制作してきた。
その結果、個々の作品の質の低下を招き、ファン離れが起きたのは明らかだ。

これはディズニー側も認識している問題であり、DCスタジオのジェームズ・ガン監督は、かつてマーベル・スタジオの元で『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズを指揮していたことから、この教訓を身にしみて感じているのだろう。

こうした背景もあり、DCUでは明確な公開スケジュールを設けず、納得のいく脚本が完成した段階でGOサインを出すという方針を取っている。この方針を象徴するのが『クレイフェイス』であり、当初の制作発表リストには含まれていなかったが、スタジオが脚本に満足したことでシリーズに追加された。

デヴィッド・コレンスウェットも、この方針に理解を示している。

”「計画を守ること」にこだわりすぎると、本当に大切な部分――人々が映画館に戻ってきたくなる理由や、自分の子どもにも観せたいと思えるような要素を犠牲にしてしまうってことに気づくだろう。だからこそ、それがジェームズ・ガンとピーター・サフランがこれから進む上での指針なんだ。いくつかの作品はすでに進行中だけど、それが彼らの根本的な方針であり、そんな人のもとで働けるのは本当にありがたいことだよ

彼自身も将来的にスーパーマンを長く演じることになると予想されるが、次にどの作品に登場するかは現時点では明かされていない(『スーパーガール』への登場がウワサされている)。
とはいえ、作品の質を重視する姿勢が貫かれれば、DCUシリーズ全体の評価向上につながっていくことは間違いないだろう。

DCUシリーズは、2025年7月11日公開の『スーパーマン』で本格的に始動する予定だ。

ゆとぴ

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