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MCUシリーズの新作映画として公開予定の『サンダーボルツ*』。
本作の予告編には、セントリーの邪悪な人格であるヴィラン「ヴォイド」が登場しており、手をかざすだけで人々を“影だけ残して消失させる”という恐ろしい能力が描かれている。
この“闇に飲み込まれた人々”がどうなったのかは不明だが、あまりに理不尽かつ無差別な攻撃であることからも、ヴォイドの凶悪性が強調された演出となっている。
このヴォイドの能力表現について、Colliderのインタビューに応じたジェイク・シュライアー監督は、「影の演出」が広島の悲劇を伝える「人影の石」などから着想を得たと明かしている。
「人影の石」とは、原子爆弾の熱線によって人の影が石段などに焼き付き、そこだけ跡として残ってしまったもの。日本人であれば、一度は目にしたり、教科書で見聞きしたことがあるかもしれない。
確かに映像としては強烈なインパクトとリアリティを与える表現ではあるが、日本人としては少々複雑な感情を抱かざるを得ないモチーフでもある。
とはいえ、シュライアー監督自身に政治的・歴史的な意図はなく、あくまで映像表現におけるリアリティの追求として取り入れた要素だと考えられる。
本作ではCGに頼りきることなく、視覚的な説得力を持たせたいという監督の姿勢が、こうした表現からも感じ取れるだろう。
注目の映画『サンダーボルツ*』は、2025年5月2日に日米同時公開予定だ。

「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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