タランティーノ、『ザ・ムービー・クリティック』制作中止の理由を説明 ー 「前作と似ていた」

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『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』から約6年。監督10本目になるはずだった『ザ・ムービー・クリティック』は企画段階で止まり、クエンティン・タランティーノ氏がついに中止の理由を語った

結論から言うと理由は単純で、「前作と似すぎていた」からだという。

”あまりに前作に似ていた。「1969年のロサンゼルスをCGなしでどう再現するか」という、前作で学んだ手札をまた使うだけになってしまう

『ザ・ムービー・クリティック』の舞台は70年代のロサンゼルスだった。街を過去へ戻す具体策はすでに見えており、「新しく解くべき問題がなくなった」ことが決断のきっかけとなったと語る。
挑戦する気持ちが枯れたのではなく、作品ごとに「自分にしかできない更新」を課す主義による撤回だったと言えるだろう。新しいことに挑戦するクリエイターとしての姿勢が、今回の前向きな撤退の決断に云ったのだ。

一方で、一部ファンから言われる「次回作を作ることに怯えているのではないか」という憶測は本人が否定した。

”「10本目が怖いんだろ」と勝手に分析されるが、麻痺してなんかいない。信じてくれ”

タランティーノ氏はかねてより「監督作は通算10本まで」と語っており、現在は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のスピンオフ映画『ザ・アドベンチャーズ・オブ・クリフ・ブース』の脚本・製作に関与しており、監督はデヴィッド・フィンチャー、主演は引き続きブラッド・ピットが務める予定となっている。

自身が監督としての立場を引退しても、今後はこういった形で表現の場から離れるわけではないようだ。

タランティーノ監督10作目となる作品がどのようなものになるのか、今後の最新情報に注目しておこう。

まだまだ制作意欲はある模様

ゆとぴ

ギネマナッツ編集部

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