『スーサイド・スクワッド』監督、バットマンの描写への批判に反応 ー 「こういう議論が大好きだ」

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『スーサイド・スクワッド』公開から年月が経った現在でも、議論の的となるシーンが存在する。

それはバットマンことブルース・ウェインフロイド・ロートン/デッドショットを娘の目の前で取り押さえる路地での場面だ。過激で非情に映るこの描写は、「バットマンらしくない」という不満を呼び、ファンの間で繰り返し論争が起きてきた。

この指摘に対してデヴィッド・エアー監督はSNSであらためて持論を示し、当時の撮影意図とバットマンの心理に言及している。

”撮影したとおりのシーンを見てもらえれば、いろいろなことが起きているのが分かる。とても豊かで感情的だ。バットマンは父親を逮捕することで、娘により大きな心の傷を負わせないようにしているのかもしれない。あるいは自分の過去のトラウマから、無自覚のまま周囲に破壊を残しているのかもしれない。 バットマンは常にギリギリの場所で動いてきた。彼は負った傷を守るために悪と戦っているのか、それとも不健全な形で過去を再演しているのか。こういう議論が大好きだ

エアー監督の説明は、このシーンを単純に「正しい」「間違い」と断じるものではない。むしろバットマンが抱える痛みや矛盾に焦点を当て、父親を逮捕することで娘にさらなる心の傷を負わせないようにする“最悪の選択”だった可能性や、彼自身のトラウマが暴力の連鎖を生んだ可能性をも観客に委ねている。

さらに監督は、劇場公開版とは異なる編集を施した「エアー・カット」にも言及し、意図をより明確に伝える別バージョンの存在を仄めかした。

ベン・アフレックが演じるバットマンは単独映画が大幅に路線変更され、DCEUシリーズ自体もリブートされたため、ブルース本人の心理描写が深く掘られることはなかった。だがエアー監督が語るように、このシーンは今後もファンがバットマンの行動の意味を議論し続けるきっかけとなるだろう。

DCUシリーズでは『ザ・スーサイド・スクワッド』の出来事が正史となっているが、本作が正史なのかは明らかになっていない。バットマンがデッドショットを逮捕した瞬間がDCUで扱われるのかも注目だ。

ムズすぎるシーンよあれは

ゆとぴ

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