なぜスーパーマンはジャスティス・ギャングのメンバーではないのか? ー ジェームズ・ガンが回答

本サイトのコンテンツには、広告リンクが含まれています。

※この記事には『スーパーマン』のネタバレが含まれています。ご注意ください。

新しいDCユニバースを走り出させた『スーパーマン』では、ヒーローチーム「ジャスティス・ギャング」が物語の主要キャラクターとして登場している。メンバーはガイ・ガードナー、ミスター・テリフィック、ホークガールで、終盤にはメタモルフォも加わる。資金源としては実業家マックスウェル・ロードが率いる巨大企業で、企業色の強い“公式チーム”として描かれている。

しかしスーパーマンはこのジャスティス・ギャングのメンバーではない。なぜスーパーマンは彼らの「正式メンバー」にならないのだろうか?

DCスタジオ共同代表で、『スーパーマン』を指揮したジェームズ・ガン監督スレッズ上で、この違和感について解答をしている。どうやらスーパーマンにとっては企業スポンサーの存在がヒーローとしての立場としても相性がよくないということだ。

”いくつか理由は考えられるが、まずはスーパーマンが巨大企業に資金提供され、その企業の宣伝も担うチームに、どれだけ居心地よくいられるかという点だ。”

またスーパーマンはジャスティス・ギャングと協力しながらも、根っこは独立した存在であるとも言及している。

”彼はチームの一員のように振る舞うが、根っこは独立した存在だ。僕らのクラークはそういう男だ”

劇中でも、スーパーマンとジャスティス・ギャングの距離感は示唆されている。メトロポリスでカイジュウの脅威に対し、ギャングが連携で弱点を突く横で、スーパーマンは市民救助と危機収束を優先している。

企業が前面に出る編成である以上、スーパーマンが正式加入を選ばないのは自然であり、彼の道徳的な自立性に加えて、報道記者でもあるクラーク・ケントとしての公共性にも合致するだろう。映画の中でのセリフでもロイス・レインに”国の代表のように”戦争に介入していることについて突かれ、「誰の代表でもない、僕は僕だ」というものからも、スーパーマンとしての立場を明確にしていることがうかがえる。

ガン監督は将来的な「ジャスティス・リーグ」結成の示唆も与えているが、当面はギャングとスーパーマンの協力関係を通じて世界観を熟成させる方針と見られる。

スーパーマンのヒーローとしての精神性も伺えわせるジャスティス・ギャングの存在が、本作のおいてはうまく機能しているとも言えるだろう。

『スーパーマン』は2025年7月11日より劇場公開中だ。

スーパーマンのこういうところが推せる

ゆとぴ

ゆとぴ

「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。

@frc_watashi_ame

ゆとぴのトイハコ

@frc_hero