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ハリウッドではここ数年、『クレイジー・リッチ!』や『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』など、アジア系キャストが前面に出た作品が話題になってきた。
しかしその一方で、「アジア人の描写はむしろ後退している」と強く批判する声もある。『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の主演として知られる中国系カナダ人俳優の シム・リウは、現在のハリウッドにおけるアジア人の扱いについて「本当にひどい」と言い切り、スタジオ側の姿勢を問題視している。
シム・リウが発言したのは、SNS「Threads」での投稿だ。
ハリウッドでアジア系男性がラブロマンスの主役に起用されるケースを増やしてほしい、という別ユーザーの意見に反応する形で、自身の見解を長文で示している。
彼は現在のスクリーン上でのアジア人の描写を「後戻り」だと指摘し、映画スタジオ側がアジア系作品を「商業的にリスクが高い」と見ていることが根本にあると訴えた。
リウはアジア人俳優が主演してスタジオに1億ドル規模の損失を出した例は聞いたことがないのに、白人俳優の場合は大きな赤字を2度出しても次の作品の主役に抜擢されるケースがある、と具体的な数字を示しながらキャスティングの不公平さを強調している。
また『ミナリ』『フェアウェル』『パスト・ライブス/再会』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『クレイジー・リッチ!』、そして自ら主演した『シャン・チー/テン・リングスの伝説』など、アジア人を前面に押し出した映画がいずれも興行的に成功していることも挙げている。
リウはスタジオ側の「アジア人キャストの映画は当たらない」という思い込みに対して、実際のヒット作の存在を突きつける形になっている。
アジア人の描写や役どころを巡る議論は、ハリウッドに長く続くテーマであり、簡単に結論が出る話ではない。ただ、シム・リウのように具体的な数字や過去のヒット作を踏まえた問題提起が出てきていることで、「アジア人はリスクが高い」というレッテルそのものを見直すべき時期に来ていることは確かだと言えるだろう。

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映画情報サイト「Ginema-nuts(ギネマナッツ)」の編集部です。
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