マーベル・スタジオ代表、MCU作品数減少に言及 ー 「寂しいと思われても構わない」

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マーベル・スタジオのMCUシリーズは2021年以降、Disney+(ディズニープラス)でのドラマ配信を開始したことで作品数が急増し、その結果、個別作品の品質やストーリーに問題が生じ、ファン離れの大きな要因となってしまった。

これは親会社であるウォルト・ディズニー社の方針によるものでもあったが、現在では「量より質」を重視した制作方針に切り替えられており、今後は年間に展開される映画やドラマの本数が減少することが明らかとなっている。

最近、海外メディアのインタビューに応じたマーベル・スタジオ代表のケヴィン・ファイギ氏は、この作品数の減少について次のように語った。

”過剰な拡張、過去5年間でそれ以前の12年間の2倍の物語時間を語ろうと熱心になりすぎた。我々はテレビではすでに数を減らし始めており、いまは映画でも減速していると思う。(中略)人々が劇場で少しの間寂しく思うのも構わないと思う

ちなみに、インフィニティ・サーガ(2008年『アイアンマン』〜2019年『アベンジャーズ/エンドゲーム』)の合計上映時間は約50時間であるが、マルチバース・サーガではすでに約127時間に達しており、わずか5年でインフィニティ・サーガの2倍以上のコンテンツが展開されたことになる。

明らかにこれは過剰であり、作品単体のクオリティに影響が出るのは避けがたい状況だったと言える。

ファイギ氏の言葉通り、現在は作品数の縮小が進められており、各映画やドラマの質を重視する制作方針へと移行している。2025年5月に公開された『サンダーボルツ*』は、そのような方針のもと制作されたことで、多くのファンや批評家から高い評価を得た(興行面では振るわなかったが)。

また、今後のドラマ展開においては、映画との密接な連携を必要としない独立型の物語が中心となる。たとえば『デアデビル:ボーン・アゲイン』は単体で完結する形式をとるとされている。

映画を完全に楽しむために、長尺のドラマを事前に視聴しなければならないような構成は『ヴィジョン・クエスト』が最後になると見られており、今後MCUが再び「質」を軸に作品づくりを展開していけるかどうかに注目が集まっている。

ゆとぴ

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