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アメリカの特撮シリーズ『パワーレンジャー』が、Disney+ (ディズニープラス)向けの新作ドラマとしてリブートされることがScreen Rantの記事によって報じられている。
制作はハズブロ傘下のHasbro Entertainmentとディズニー傘下の20th Televisionが担当し、ドラマ『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』のショーランナーであるジョナサン・E・スタインバーグ氏とダン・ショッツ氏が脚本と製作総指揮に就く方向だという。
今回の大きなポイントは、シリーズの土台だった日本の「スーパー戦隊」から、ついに完全に独立する形になることだ。報道によれば、この新シリーズは過去作と地続きの続編ではなく、長年続いた物語とは切り離されたリブートであり、これまでのようにスーパー戦隊の映像やスーツ、巨大ロボ(ゾード)、怪人デザインを流用しない方針が示されている。
『パワーレンジャー』はご存知の通り、日本の「スーパー戦隊」シリーズのスーツアクション映像やロボ戦を流用し、ドラマ部分をアメリカで撮り直す形式で成り立ってきた。色分けされた戦士たち、合体ロボ“ゾード”といった要素も、長年スーパー戦隊側のデザインと撮影に依存していた。
しかし今回は東映も制作には関与しない、完全リブートであると同時に完全にスーパー戦隊から独立した『パワーレンジャー』ということになるのだ。
スーパー戦隊シリーズ自体も日本での放送が終了することが報じられ、新たに「PROJECT R.E.D」の始動することが明らかになり、『パワーレンジャー』の源泉となる作品がストップすることも大きな要因となりそうだ。
興味深いのは、かつて20世紀スタジオの親会社であるディズニー自身も『パワーレンジャー』を所有し、2000年代前半には『パワーレンジャー・ニンジャストーム』『ダイノサンダー』『S.P.D』『ミスティックフォース』『ジャングルフューリー』『RPM』といったシリーズを、自社チャンネルやABC系ブロックで放送していたのだ。
一度ディズニーが手放したブランドが、ハズブロのもとでDisney+ (ディズニープラス)に戻ってくる形になっている。
今回のリブートによって、既存のパワーレンジャーやスーパー戦隊に依存しない、全く新しいフォーマットでの『パワーレンジャー』が展開されいてくことが予想される。
長年“スーパー戦隊の英語版”として育ってきたブランドが、今度は完全オリジナルのヒーローシリーズとしてどこまで存在感を出せるのか。スーパー戦隊との決別はリスクでもありつつ、「パワーレンジャー単体で勝負できるのか」を試されるタイミングになりそうだ。

パワレンも新しい時代に向かっていくようですね

映画情報サイト「Ginema-nuts(ギネマナッツ)」の編集部です。
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