スーパーマン、メガネひとつで別人に変装できる理由とは? ー ジェームズ・ガンも悩む

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クリプトン人であるスーパーマンは、地球においては超人的な存在として扱われ、多くの市民を守るヒーローとして活躍している。

一方で、彼は普段、眼鏡を掛けた少々冴えない新聞記者クラーク・ケントとして暮らしている。

髪型と眼鏡だけで変装している彼に対して、なぜ周囲の人々はクラークをスーパーマンだと気づかないのか?そして恋人であるロイス・レーンが、なぜクラークとスーパーマンを同一人物と見抜けなかったのか?──この疑問は長年ファンの間で語られてきた。

この点については、『スーパーマン』を手掛けたジェームズ・ガン監督自身も疑問を抱いていたようで、ローリング・ストーン誌の中で、DCコミックスのライターであるトム・キングとの会話を振り返っている。

映画の中でもう一度この話は出てきて、ちゃんと説明されるんだ。彼女が言うし、僕らも言及してる。ちょっとしたジョークとして観客がクスッと笑う場面だけど、後半にはメガネに関して正史(カノン)に基づいた描写が出てくる。それはコミックでも正式に描かれているものなんだ。”

記事内では、スーパーマンが眼鏡をかけている間、自身を別人として認識させるために「超催眠術」を使用しているというコミックの設定も紹介されている。

”そんな感じだよ! 僕はトム・キング(DCコミックスの作家)からそれを知ったんだ。(中略)彼はすごく助けになってくれた。僕はこう言ったんだ、「このメガネの問題をどう扱えばいいのか本当にわからない、めちゃくちゃ気になる」ってね”

スーパーマンが催眠術のような力を用いて、クラーク・ケントとして認識されているというアイデアを参考にしたとガン監督は語るが、実際の映画内でどのような理由付けがされるのかは明かされていない。

ちなみにガン監督の性格上、“ご都合主義”のような説明で片付けることには否定的で、すべての要素に対して明確な説明を施したいと述べている。

”「ファンタジーなんだから、そんなの気にするなよ」って言う人もいるけど、僕は「全部説明しなきゃダメ」って思うタイプなんだ。たとえ突飛な話でも、自分の中で信じられる理由づけが必要なんだ。ロケット(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のキャラクター)も、ただの「しゃべるアライグマ」にはしたくなかった。彼がどこから来たのか、どうやって存在するようになったのか、その背景がリアルに感じられなきゃいけなかったんだ”

実際に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』では、ロケットが二本足で立ち、言葉を話す理由が細かく描かれていた。こうした“説明主義”の姿勢は、『スーパーマン』の眼鏡の設定にも反映されているのだろう。

果たしてスーパーマンは、どのようにして眼鏡だけで別人として振る舞うのか?『スーパーマン』は2025年7月11日に日本公開予定だ。

このこだわりこそジェームズ・ガンですね

ゆとぴ

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