『デアデビル:ボーン・アゲイン』仕切り直し前の素材はどうなった? ー 大半が再利用される形に

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マーベル・スタジオが新たに配信を開始するドラマ『デアデビル:ボーン・アゲイン』は、Netflixで展開されていた『デアデビル』の正統な続編となり、同じ世界観のもとでマット・マードック/デアデビルや、宿敵ウィルソン・フィスク/キングピン、さらには人気のダークヒーローであるフランク・キャッスル/パニッシャーが再登場する。

本作は当初、ある程度撮影が進んでいたものの、突如として仕切り直しが行われ、当時の脚本家や監督が解雇され、構成が一から見直されるという異例の事態が発生した。

撮影されていたシーンの多くがお蔵入りになったのではないかと推測されていたが、最近海外メディアのインタビューに応じたショーランナーのダリオ・スカルダパネ氏と、エグゼクティブ・プロデューサーのサナ・アマナット氏は、実際には多くのシーンが再利用されていたことを明かした。

ダリオ・スカルダパネ:”かなりの部分が生き残りました。ストライキの期間中に、彼らは自分たちの手元にあるものをじっくり見直す時間があったんです。そして、最初の6話はとても完成度が高かった。僕が見たのはずっと後になってからですが、それでも超しっかりした内容でした。ただ、問題は、過去のシリーズから受け継がれたテーマや感情、そして文脈をより際立たせることでした。何度でも言いますが、最初のエピソードが物語のスタート地点になります。そして、その最初の15分でしっかりと舞台を整える必要がありました。最終的に追加された素材の量は、おおよそ3話分に相当します。それに加えて、物語の中心となる6話の中に、多くの補完的なシーンを挟み込みました”

元々撮影されていた映像についても、内容自体はしっかりしていたとスカルダパネ氏は語っている。このコメントから察するにNetflix時代から続くシリーズとしての要素が不足していたことが、今回の修正の大きな理由であることがうかがえる。そのため、最終的には3話分の新たなシーンを追加し、物語全体を補完したと明かしている。

また、仕切り直しと言われているが、基本的には元の素材を「強化」する方針で、マットとフィスクの関係やアクション、ドラマ性をさらに際立たせる構成に仕上げたという。

特にスカルダパネ氏は、Netflix版『パニッシャー』を手掛けた経験があり、当時のドラマの関係者の一人でもあった。『ボーン・アゲイン』に参加してからも、自身のキャリアを賭けて過去シリーズとの繋がりを意識した作品にするよう、マーベル・スタジオ幹部とも交渉を重ねたと語っている。その強いこだわりが、本作にも反映されていることがわかる。

さらに、サナ・アマナット氏も、次のように付け加えている。

”私たちが目指したのは、よりダークで緊張感のある作品にすること、そしてこれまでになかった“つながり”を加えることでした。その“つながり”とは、もちろん過去のシリーズとの接点であり、再登場するキャラクターたちが7年、8年、あるいは10年後の世界でどのように生きているのかを描くことでもありました”

Netflix版『デアデビル』に最大限の敬意を払いながら、新たな展開を描くことが本作の特徴といえる。本作はMCUの正史として組み込まれているため、ドラマ内にもそのことを示唆する演出が期待される。

待望のドラマ『デアデビル:ボーン・アゲイン』は、2025年3月5日よりDisney+ (ディズニープラス)で配信開始予定だ。

ゆとぴ

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「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。

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