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SSUシリーズ最新作で、『ヴェノム』三部作のラストを飾る映画『ヴェノム:ザ・ラスト・ダンス』。
今作は公開前から興行的には大きな期待はされておらず、比較的低めの興行収入が予想されていた。
そして米国でついに劇場公開され、初日の10月24日夜の段階では約850万ドルだとの報告がされている。この数字は1作目『ヴェノム』よりも150万ドル少なく、2作目『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』よりも310万ドル少ない。
またこれらを参考にした最新の分析では、米国内での興行収入は6,000~7,000万ドルほどの着地になり、全世界では約1億8000万ドルに達すると報告されている。
米国では2作目が9,000万ドルの着地だったことから、シリーズ通して興行収入は低い結果となる予想だ。
留意してほしいのは『レット・ゼア・ビー・カーネイジ』が公開された2021年はコロナ禍の真っ只中であり、映画館が通常時と同じように営業ができなかった時期でもある。
そういった状況と比べても『ザ・ラスト・ダンス』は興行的には低い着地となる見込みだ。
一方で、今作の製作費は約1億ドルだと伝えられているため、この調子で伸びていけば損益分岐点は越える見込みだ。そのため『ザ・ラスト・ダンス』は興行的には黒字ということになる。
この結果を受けてソニーがどのような判断をするかは不明だが、さらなる続編の『ヴェノム4』の制作や、SSUシリーズのさらなる展開を計画する可能性もある。もちろんいくら黒字といっても、スタジオ内の目標に届かなければ、新作が作られる可能性は低いだろう。
ソニーのマーベル映画には『モービウス』や『マダム・ウェブ』などの大きくコケた作品がありつつも、一方で『ヴェノム』や『スパイダーバース』シリーズのような大ヒット作も生まれている。
これらの成績に対してソニーがどのような評価を下しているのかを推し量ることはなかなか難しいところではある。SSUシリーズの未来も不透明な状況で、次に公開される『クレイヴン・ザ・ハンター』の成績次第では、大きく舵切りが行われることも視野に入れているはずだ。
ソニー・ピクチャーズ肝いりのマーベル映画『ヴェノム:ザ・ラスト・ダンス』は2024年11月1日より日本公開予定だ。
「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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