『サンダーボルツ*』キャラたちのトラウマシーンは大幅カットされていた ー 監督が明かす

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※この記事には『サンダーボルツ*』のネタバレが含まれています。ご注意ください。

MCUシリーズの映画『サンダーボルツ*』では、過去に大きなトラウマや傷を抱えたキャラクターたちが、ヒーローとして世界を救う物語が描かれている。

一部では「セラピー映画」とも称されているが、特にエレーナとボブについては、彼らの過去や癒やしの過程が丁寧に描かれている。

劇中ではボブに触れたり、ヴォイドが広げた闇の中に入ることで、そのトラウマを体験するという演出になっていた。

しかし、二人以外のキャラクターについてはあまり多くが描かれておらず、ボブに触れたU.S.エージェントことジョン・ウォーカーとヴァルについて、一部だけ過去のシーンが描かれているにとどまる。

他のキャラクターも終盤でヴォイドの闇の中に入り、自身のトラウマを体験したことがセリフで語られているが、Variety誌のインタビューに応じたジャック・シュライアー監督は、ゴーストやバッキー・バーンズ、レッド・ガーディアンがどのような過去を見たのかを明かしている。

アレクセイについては、収容所に放り込まれたという設定にしていたと思います。ゴーストについては、孤児院で過ごした頃の話で、誰からも近づきたくないと思われていた少女、透明になれる存在でありながら、自分がどう見られているのかを感じ続け、誰からも関わりを持ちたくないと思われていたことが、とても切なく感じられました。
バッキーに関しては、いくつもの異なる案がありました。ただ、ありがちなものにはしたくなかったんです。バッキーには明らかに「それっぽい」題材がいくつかありますが、ある時点で脚本家がボーイスカウトのキャンプでの恥ずかしい出来事を題材にした案を書いたこともありました。でも、それが本当にふさわしい方向性だったかどうかはわかりません。”

約2時間の上映時間では、全員のトラウマを描くには限界がある。だからこそエレーナとボブに焦点を絞ったほうが、物語やテーマを明確に伝えられると制作陣は判断したのだろう。

もちろん、過去のMCU作品を観ていれば、ヴァル以外のキャラクターたちの背景について知ることはできる。そうした作品を予習したうえで『サンダーボルツ*』を観れば、登場人物たちの印象もより深くなるかもしれない。

クロスオーバー作品としての側面もある『サンダーボルツ*』は、2025年5月2日より劇場公開中だ。

ゆとぴ

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「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。

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