ソニー・ピクチャーズCEO、『マダム・ウェブ』『クレイヴン』を擁護 ー 「批評家のせいだ」

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ソニー・ピクチャーズが独自に展開してきたマーベル映画シリーズ「ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)」は、2024年に苦境に立たされることとなった。『マダム・ウェブ』は興行的に大きく振るわず、『ヴェノム:ラスト・ダンス』は一定の成功を収めたものの、前2作と比べると勢いを欠いた。そして『クレイヴン・ザ・ハンター』は、『マダム・ウェブ』以上に厳しい成績を残すことが予測されている。

最近の海外メディアのインタビューで、ソニー・ピクチャーズの前CEOであるトニー・ヴィンシケラ氏は、これらの映画が不振に陥った原因について「映画批評家たちの酷評」にあると語った。

”『マダム・ウェブ』が劇場で振るわなかったのは、マスコミが酷評したからです。悪い映画ではありませんでしたし、Netflixでは素晴らしい成績でした。どういうわけかマスコミは『クレイヴン・ザ・ハンター』と『マダム・ウェブ』の映画化を気に入らなかったらしく、批評家たちは映画を酷評しました。『ヴェノム』でも同じことをされましたが、観客はヴェノムを愛し、大ヒットしました。これはひどい映画ではありません。どういうわけか、マスコミの批評家によって酷評されただけなのです

自社映画を擁護するのは当然のことだが、映画が公開前から批評家に酷評されることが興行成績に悪影響を与えるという点については、一理ある。しかしながら、SSUシリーズが不振に陥った理由が批評家の酷評だけによるものとは言い難い。

SSUシリーズは、シェアード・ユニバースでありながら統一した方針が見えにくく、ファンからの信頼を十分に得られなかった。また、スパイダーマンという中心キャラクターが登場しないこともファン離れの一因となった。これらの戦略的なミスが興行不振に影響を与えた可能性は否定できない。

現在、SSUシリーズは事実上終了したと報じられている。今後ソニーは、『スパイダーバース』の新作や『スパイダーマン・ノワール』のドラマ、そしてマーベル・スタジオと共同製作する『スパイダーマン4』に注力すると見られる。それ以外の計画については、まだ明らかにされていない。

スパイダーマンの映像権を持つソニーの今後の戦略と動向に注目していきたい。

ゆとぴ

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「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。

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