ライアン・レイノルズ、『グリーン・ランタン』での教訓を明かす ー 映像よりもキャラクターを重視

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いまやデッドプールが代表的キャラクターとなっている俳優ライアン・レイノルズは、マーベルの世界に足を踏み入れる前に、DCコミックスの世界でもヒーローを演じていた。

ライアン・レイノルズ主演映画『グリーン・ランタン』は、コミックに登場するグリーンのスーツや幻影のような能力の描写を、当時のVFX技術を駆使して実写化していた。

しかし映画としての評価は決して高くはなく、続編が制作されることもなかった。

業界的にも失敗作とされる『グリーン・ランタン』だが、ライアンはこの経験から映画制作における大切な教訓を得たと、イベントでのインタビューで語っている。

”あの映画から、クリエイティブな世界で得られる最高の教訓をすべて学んだんだ。映画では特殊効果などあらゆるものに多額の資金が費やされているのを知りました。なので私は「人間同士が話すようなシーンを書いてみたらどうですか?お金をかけずに楽しいセリフの掛け合いができるじゃないか」と提案したことを覚えていますよ”

VFXは非常に高額であり、『グリーン・ランタン』でも多くの資金が投入されていた。
ライアン・レイノルズは、そうした費用を抑えるためにも、人間同士のセリフの掛け合いを増やすべきだと提案していたことを明かしている。

結果的にはそうした掛け合いが少ない作品となったが、ライアンとしては、派手な特殊効果や豪華なセットだけではキャラクターの魅力を引き立てるのは難しいと感じたのだろう。
キャラクターに焦点を当て、セリフを通して観客の感情を揺さぶることが大切であると学んだことがうかがえる。

実際、『デッドプール』シリーズでは、おしゃべりなデッドプールと他キャラクターとの掛け合いがふんだんに盛り込まれ、それがシリーズの大きな魅力となっている。

もちろんアメコミ映画においてVFXは欠かせない要素だが、それだけでなく、キャラクターに深みを与える工夫が重要だという、ライアン・レイノルズが『グリーン・ランタン』で得た教訓は、後の成功に確実に活かされている。

ちなみに『デッドプール2』のラストでは、タイムジャンプしたデッドプールが、『グリーン・ランタン』の脚本を読んで感激したライアン・レイノルズ自身に銃弾を撃ち込んでいる。

ゆとぴ

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「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。

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