『ピースメイカー』ジョン・シナ、ある発言で解雇を覚悟していた ー 「中国語は話さない」

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『ザ・スーサイド・スクワッド』から続くドラマシリーズ『ピースメイカー』で主人公クリストファー・スミス/ピースメイカーを演じたジョン・シナが、シーズン1の撮影中に「ジェームズ・ガンにクビにされる」と本気で覚悟していた出来事を振り返っている。

発端は2021年、『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』のプロモーション中に起きた台湾をめぐる発言だ。

シナはインタビューの中で台湾を「国」と呼んだことで中国側の反発を招き、その後中国語で謝罪コメントを発表した。しかし今振り返ると、この対応は中国とアメリカ双方のファンを怒らせる結果になってしまったと語っている。

シナは約10年にわたって中国語を学び、中国での映画撮影のために6〜7カ月現地に滞在した経験もあると振り返る。そうした背景から「自分が中国語を話せば、ファンとの距離を縮められる」と信じていたが、あの一件でその自信は大きく揺らいだ。

”10年かけて中国語を勉強して、中国にも住んだ。でも中国に謝罪したことで、今度は自分の国の人たちを怒らせてしまった。誰も満足しない結果になって、みんながめちゃくちゃになってしまったんだ”

この騒動のさなか、シナはちょうど『ピースメイカー』シーズン1を撮影中だったという。問題が拡大していくのを見て、彼はショーランナーであるジェームズ・ガン監督のもとに直行し、作品への影響を心配して正直にこう伝えた。

”あの騒動が大きくなったとき、真っ先にジェームズ・ガンのところへ行って「もし僕を降ろさなきゃいけないなら、理解します」と言った。船の穴をふさぐどころか、タイタニックを沈めてしまった気分だったからね”

結果として、ガンがシナを解雇することはなく、『ピースメイカー』は彼の当たり役として高い評価を得ることになった。ただしシナ自身は、この経験から「これ以上誤解や波紋を呼びたくない」と考えるようになり、今後のプロモーションでは中国語を話さないと決めたと明かしている。

レスラーとして世界的な人気を獲得し、今は俳優としても存在感を増しているジョン・シナ。『ピースメイカー』の裏側で、国際政治やファンコミュニティの反応に翻弄されながらも、自分の言葉と立場に向き合ったエピソードは、キャラクター以上に“人間ジョン・シナ”の複雑さを物語っていると言えそうだ。

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ゆとぴ

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