パラマウントのワーナー買収が再提案へ ー 買収額上乗せを検討か

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ハリウッド再編の動きがが依然として強まっている。

ブルームバーグの報道によれば、パラマウント・スカイダンスはワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)に対し約20ドルの初回買収提案を行ったが、ワーナー側は「低すぎる」として拒否しことが伝えられている。

しかし買収交渉自体は依然として継続しており、パラマウントは条件をさらに上げた上で第2案の準備に入ったという。

初回の時点で市場のワーナー株は17ドル前後で推移しており、提示額はある程度のプレミアム価格を含んでいたが、ワーナーは事業再編によってケーブルとスタジオおよびストリーミングの2つに分かれ、そのことによって将来的に企業価値が上がると見て首を縦に振らなかったと伝えられる。

2025年は『マインクラフト』や『スーパーマン』『罪人たち』などの大ヒットによって好成績を残したワーナーだったが、2022年の合併に由来する300億~400億ドルの巨額負債によって依然として苦境に立たされている。

一方、パラマウントによる買収のニュースと同時に語られてきた「Netflixによるワーナー買収」については当面は後退しするとのこと。Netflixの共同CEOグレッグ・ピーターズ氏はイベント登壇で大型買収に否定的な姿勢を示しているが、可能性を完全否定はしない。そのため今後再びNetflixが動き出すこともゼロではないようだ。

現在の軸はパラマウントとワーナーに絞られつつある。ただし規模・規制・傘下ブランドの巨大さを考えれば、簡単に買収交渉が成立するとは考えにくい。米国の独禁法にも抵触する可能性があり、今後パラマウントがどのような額を掲示するかが注目だ。

ゆとぴ

ギネマナッツ編集部

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