マーベル、「シネマスコア」を重要視せず ー 「最良の指標ではない」

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マーベル・スタジオの最新作である映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』は、公開前はその内容などが不安視されていたものの、いざ公開されると賛否はあるものの、思いの外肯定的な意見も寄せられている映画となっている。

今後の興行収入の行く先次第ではあるが、期待値が低かった分、概ね良好な滑り出しを見せている。

そんな中で海外メディアの記事では、マーベル・スタジオが米国の映画の評価指標である「シネマスコア」を重要視していないことが明らかになった。

シネマスコアとはラスベガスに拠点を置く市場調査会社の映画への評価の指標であり、観客に向けたアンケートによってアルファベットでのランク付けをしている。ちなみに『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』はMCUとしては比較的低めな「B-」を獲得している。

ただしマーベルとしてはこの評価基準について疑問を持っていることを情報筋が伝えている。

”スーパーヒーロー映画ジャンルに近い情報筋によると、シネマスコアは映画ファンのリアクションを測るための最良の指標ではないと考えられている。彼らがそうのように感じるのは、この評価がわずか数館の観客の投票によって付けられるものだからだ”

つまりは評価軸に偏りがあり、尚かつその母数も少ないというのがシネマスコアへの不信に繋がっているという。

シネマスコアの評価方法は、毎週金曜日に北米の25都市からランダムに5つの都市を選び、その担当者が公開初日に劇場鑑賞した観客に対して評価をするアンケートを渡すというもの。年齢や性別、映画自体の評価や、今後DVDやBlu-rayなどを購入したいか、レンタルをしたいかなどの質問になっているという。
最終的には1作品につき400枚ほど集まり、評価を集計している。(Wikiより)

もちろんこのほかにも詳細な評価方法があるとは思うが、特に気になるのは地域と期間だろう。

地域が「北米」の都市に限られている点や、アンケートに答えるのが公開初日に鑑賞した観客のみという点だ。

世界的な展開をするハリウッド映画ならば、地域によってヒットのばらつきはある。世界的な大ヒットならば多くの地域でも支持されているものではあるが、やはり地域による限定的なもの懸念のひとつではある。

公開初日の観客という点もその作品のファンだったり、マーケティングによってその作品に興味がある層が多く、元々の期待値が高い状態で映画を見ている可能性がある。そのため少しでも期待外れの場合は、低い評価を付けられてしまうことも考えられるだろう。その逆もしかりだ。

長年に運用されてきた評価基準でもあるため、ある程度の信頼性はあるだろうが、少なくとも実際に映画をつくるスタジオからは疑問視がされているようだ。

このほか映画批評サイト「ロッテントマト」も有名で、こちらは映画批評家によるトマトメーターと、観客によるポップコーンメーターという2つの評価軸がある。こちらは幅広い観客などからの評価が集まることから、映画ファンの間ではある程度信頼されているものとなっている。

ちなみにロッテントマトでの『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』の現時点での評価はトマトメーターが「50%」、ポップコーンメーターが「80%」と、2つの評価が乖離しているのが現状だが、比較的観客からの評価は高い数値となっている。

こういったところからも今後マーベル・スタジオなどの映画スタジオがシネマスコアを重要視しない方針になる流れになっていきそうだ。映画ファンとしても評価方法などどのようなものになっているのかを注目しながら、鑑賞する映画を決めていったほうが良いだろう。

『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』は2025年2月14日より劇場公開中だ。

ゆとぴ

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