DCUはシェアード・ユニバースの定番を繰り返さない? ー ジェームズ・ガンが方針を明かす

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DCスタジオは共同代表にジェームズ・ガン監督とピーター・サフラン氏を迎え、2013年から続いていたDCEUシリーズを新たにDCUシリーズとして立ち上げることを発表した。

新たなシェアード・ユニバースを描くとされ、特にマーベル・スタジオのMCUシリーズを意識しつつ、どのように差別化が図られるのか注目が集まっている。

最近、海外メディアのインタビューに答えたジェームズ・ガン監督は、シェアード・ユニバースの定番ともいえる演出をDCUでは繰り返さない方針を明らかにした。

他の作品の準備のために、何かを盛り込むのはクソだ。私はそう思うよ

つまり、別の作品とのつながりや新作を示唆するような演出を必要以上に盛り込むことは避けるという。ガン監督はこれについて、DCUシリーズ第1弾の映画『スーパーマン』においても、DCUの未来を予見させる要素が2つほどあるものの、それらは物語に大きく関与するものではないと述べた。

また、すべてのシーンが物語に貢献するべきだとし、時間を有効に活用するための姿勢でもあると説明している。

”私にとって、特に映画ではストーリーの一瞬、一拍さえも犠牲にするつもりはありません。ドラマならばもう少し余裕を持つことができますが、映画ではすべてのシーンが映画自体のためにそこに存在するべきです。(中略)すべてが独立していなければならない。この映画を観る人が別の何かを観ないといけない状況に放り込まれるべきではないのです”

このような姿勢は、ガン監督の映画制作に対するこだわりを示していると言えるだろう。過去には、DCU映画について納得のいく脚本が上がらない限り、製作発表されていてもGOサインを出さないと明言していた。

こうしたひとつひとつの作品を大切にする姿勢が、シェアード・ユニバースの定番演出を極力排除する理由だと考えられる。

ガン監督はかつて手がけたMCU映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の第3作目でも、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でガモーラに起きたことをエレベーターのシーンでシンプルに説明する形に抑えたと語っている。

シェアード・ユニバースの醍醐味はクロスオーバーにあるが、独立性を意識するあまり連動性が薄れることのないよう、バランスが取られることを期待したいところだ。

DCUシリーズは、2025年7月11日に第1弾劇場公開作品『スーパーマン』が全米公開予定だ。

ゆとぴ

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