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MCU映画『ブラックパンサー』は、黒人文化に焦点を当てた作品であり、アカデミー賞にもノミネートされ、いくつかの部門で受賞をしている話題の作品だった。
現在は続編の製作が行われているが、1作目で主演をしたチャドウィック・ボーズマンは2020年にガンによって突然この世を去ってしまった。
そのため一時は主人公のティ・チャラ/ブラックパンサーのキャスト変更や、デジタル技術によるは俳優を蘇らせる等の憶測がファンの間でかわされたが、マーベル・スタジオとしてはティ・チャラのキャスト変更もCGによる再現も行わないと複数の関係者が明らかにしている。
そのため続編映画でどのようにしてティ・チャラの不在を説明していくのか注目されているが、最近海外メディアのTMZのインタビューに答えたチャドウィック・ボーズマンの兄弟であるデリック・ボーズマン氏は、ティ・チャラのリキャストを望んでいることを明らかにした。
ティ・チャラはアフリカ系アメリカ人の希望
デリック・ボーズマン氏は、ティ・チャラというキャラクターがアフリカ系アメリカ人の若い人々にとって大きな役割を果たしていることを主張し、その影響も大きいことを理由にティ・チャラを登場させないことには後ろ向きな考えを明らかにした。
またティ・チャラがワカンダの王という権威的な立場にいることも、アフリカ系アメリカ人の若者たちに影響があると主張した。
『ブラックパンサー』公開当時を振り返ると、アフリカ系アメリカ人を中心としたムーブメントは確かにあり、彼ら・彼女らにとって黒人のヒーローは勇気を与えた作品にもなっていた。そのためデリック・ボーズマン氏のティ・チャラのキャストを変更して、今後も登場させるべきという考えも一理ある。
一方でティ・チャラというキャラクターがチャドウィック・ボーズマンの代表的な役になってしまっている点などを考えると、すぐにリキャストすることはファンからの反発もあるのではないかと思われる。
数十年経てば状況は変わってくると思うが、まだ彼がこの世を去ってしまった影響が残っており、リキャストする決断を下すのは難儀なものなのではないかと考えられる。
『ブラックパンサー』の続編『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー』は現在製作を進めており、出演俳優には前作のメインキャストがそのまま続投をしている。ティ・チャラはいまのところ不在との情報も入っており、今作において誰が主人公になるのかは未だに明らかにされていない。
果たしてキングがいなくなってしまったワカンダで、今作はどのような展開を迎えるのだろうか?
『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー』は2022年11月11日に全米公開予定だ。
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