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故チャドウィック・ボーズマンが主演したMCUシリーズの大ヒット作『ブラックパンサー』は、多いにファンにも受け入れられ、映画業界にもインパクトのある作品となっていた。
一方ですべてが高評価というわけではなく、ラストでの「ブラックパンサーVSキルモンガー」のCGのクオリティに難色を示すリアクションもある。
このことについて今作でCG製作を務めたVFXアーティストのトッド・ペリー氏は海外メディアのインバースのインタビューに答えて、当時どのような製作状況だったのかについて明かしてくれた。
映画のクライマックスでのシーンは、ブラックパンサーとキルモンガーの対決以外にも、地上でワカンダの部族間の争いが同時に進行していた。
そこでは多くの戦士たちが戦っており、非常に規模の大きいシーンとなっていたことが印象に残っている。
しかしペリー氏によると当初はそこまで大規模な戦いとして描かれていなかったのを、マーベルとしては納得がいかなかったために、さらに規模を大きくする作業が発生したと話している。
ペリー氏はその要望に応えようとしたが、チームのリソース不足から、外部の制作会社であるDNEG社に製作を依頼したと明かした。
ペリー氏はDNEG社の力を借りてなんとか『ブラックパンサー』のクライマックスシーンを完成させることができたと振り返った。
ただ中にはCGソフトの違いなどによってデータのやり取りにも時間を要したようで、全てがスムーズに進んでいたわけではなかったとも話した。
こういった経緯からブラックパンサーVSキルモンガーなどのシーンの製作には作業時間が逼迫し、クオリティに粗ができてしまったようだ。
なんとも同情したくなる話であるが、マーベル・スタジオがどれだけ緊密なスケジュールでハイクオリティな映画をクリエイターたちに要求しているかが伺いしれた。こういった多くの映像クリエイターの努力によって映画やドラマが製作されているのだ。
そういったことに思いを馳せながら改めて鑑賞してみるのも面白いかもしれない。
『ブラックパンサー』はDisney+ (ディズニープラス)で配信中だ。
「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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