『サンダーボルツ*』なぜヴィランが最強クラスのセントリーになったのか? ー 監督が回答

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MCUシリーズ最新作として公開が迫る映画『サンダーボルツ*』は、かつてのヴィランやダークヒーローたちによるチームを描いた作品で、彼らが最強クラスの能力を持つセントリーと対峙することが明らかになっている。

コミックでのセントリーは、簡単に言えばDCコミックスのスーパーマンのような超強力な存在であり、内面には邪悪な人格ヴォイドを秘めたヒーロー兼ヴィランという複雑なキャラクターだ。

そんなセントリーと戦うサンダーボルツのメンバーたちは、一部に特殊能力を持つ者もいるとはいえ、到底セントリーに真正面から挑めるような力を持っているわけではない。なかでもチームを率いるエレーナは訓練された戦士ではあるが、能力的には普通の人間だ。

Screen Rantのインタビューに応じたジェイク・シュライアー監督は、なぜセントリーをメインヴィランに選んだのか、その意図と制作の過程について明かしている。

“ネットでも「どうやってあんなやつに勝つんだ?」って言われてるけど、結局はもっと「内面の戦い」になるのは分かってた。だから僕たちが目指したのは、単に「説得して終わり」じゃなくて、その内面性をどうやって視覚的でアクション的な物語として描けるかを追求することだった。それが伝わるといいなと思ってる。”

また、シュライアー監督はセントリーのクリエイターであるポール・ジェンキンス氏から話を聞いたとし、セントリーが元々「メンタルヘルスに関する寓話」として生まれたキャラクターであることにも触れている。

そのため、様々なトラウマを抱えたキャラクターが集まる『サンダーボルツ*』の物語において、セントリーを登場させることはむしろ必然であり、「この世界観でなければ成立しないテーマ」だと語っている。

単純な能力差で見ればサンダーボルツは圧倒的に不利だが、映画のテーマが「トラウマの克服」や「癒やし」であることを考えると、各キャラクターが内面の問題に向き合い、セントリーという存在を“葛藤の象徴”として描く構成は、本作において非常に理にかなっている。

すでに公開前から高い評価を得ている映画『サンダーボルツ*』は、2025年5月2日に全米公開予定だ。

ゆとぴ

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