ジェームズ・ガン、『スーパーマン』が”最初のスーパーヒーロー映画”と語る ー 「GotGも違った」

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DCUシリーズ最初の劇場公開映画として注目を集める『スーパーマン』は、DCスタジオ共同代表のジェームズ・ガン監督が自ら手がけた作品である。ガン監督は、マーベル・スタジオで『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズを成功に導いた実績から、スーパーヒーロー映画に精通した監督として広く知られている。

しかし、Games Radarとのインタビューで彼は、実は自身にとって『スーパーマン』こそが“初めてのスーパーヒーロー映画”だと語っている。

”マーベルでスーパーヒーロー映画を作ったことがあるって言うけど、実際は違うんです『ガーディアンズ』は宇宙の冒険家の話だった。彼らはスーパーヒーローじゃない。秘密にしている正体もマスクもコスチュームもなかったし、スーパーパワーもなかったけど、本当のスーパーパワーじゃなかった。ただ、彼らが何者だったのか、そのパワーでしかなかった。だから、いろんな意味で、これは私にとって初めてのスーパーヒーロー映画だと思うんです。『ザ・スーサイド・スクワッド』だってスーパーヴィラン映画だったよね”

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のキャラクターたちは、もともと道を外れたならず者であり、そうした背景を持つ彼らがいかにして再起し、銀河を救っていくかが作品のテーマとなっていた。

同様に、ガン監督が手がけたDC映画『ザ・スーサイド・スクワッド』も、ヴィランたちがチームを組まされ、結果として世界を救う展開を描いており、『ガーディアンズ』と通じる部分がある(『ピースメイカー』に関しては言わずもがなだろう)。

だが、スーパーマンはご存知の通り、極めて善良で真っ直ぐなヒーローであり、『ガーディアンズ』や『ザ・スーサイド・スクワッド』とはヒーロー像やテーマが根本から異なっている。

そうした違いから、ガン監督にとって『スーパーマン』は自身初の“正統派スーパーヒーロー映画”という位置づけになるのだ。

また、ガン監督は『スーパーマン』を制作するにあたり、「スーパーヒーロー」という存在そのものを深く掘り下げたことも明かしている。

”たくさんの課題をもたらしました。スーパーヒーロー作品において、私がやることはすべて「もしこれが現実だったら?」というところから生まれているんです。例えば、ロケット・ラクーンの物語を語り始めるとしたら、「もしロケット・ラクーンが実在したら? 彼はどんな存在になるだろう? どこから来たんだろう?」という疑問が湧きます。そして、「もしスーパーマンが実在したら? 彼の信念は? ガールフレンドとの関係は? 政府との関係は?」という疑問も湧きます。つまり、本当にそういうところから生まれたんです。”

このように、数々の自問自答を通じて映画の土台を構築し、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や今回の『スーパーマン』を作り上げてきたことがうかがえる。『スーパーマン』では、映画製作者としてのジェームズ・ガンの哲学やこだわりが随所に表れているかもしれない。

『スーパーマン』は2025年7月11日に日本公開予定である。

ジェームズ・ガンの映画に対する姿勢は最高だぞ

ゆとぴ

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