クレイヴン・ザ・ハンターはブラックパンサーのヴィランだったかも? ー SSU映画以前に断念

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ソニー・ピクチャーズが展開するマーベル映画シリーズ、ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)。
その実質的な最終作とされる『クレイヴン・ザ・ハンター』がついに公開された。

映画批評サイトでの評価は芳しくなく、下馬評を覆すのは難しい状況だと見られている。

そんな『クレイヴン・ザ・ハンター』だが、過去に『ブラックパンサー』でメインヴィランになる可能性があったことをご存じだろうか?

『ブラックパンサー』でメガホンを取ったライアン・クーグラー監督は、以前海外メディアのインタビューで、映画の初期案について振り返り、クレイヴン・ザ・ハンターを登場させる案があったと明かしている。

“マーベルのファンとしては、全てのキャラクターを使ってみたいんだ。契約上の問題があることは分かっていました。(中略)私はクレイヴン・ザ・ハンターが活躍するコミックのほとんどが大好きだった。なのでクレイヴンを起用してもいいですか?と聞いたのですが、「クレイヴンはいないんだ」と言われた。やれやれと思ったよ。でも最終的に私たちの映画で彼がうまく機能していたかはわからない。まだ初期の頃だった。”

クーグラー監督は、クレイヴンのファンであることを公言しており、映画の中でブラックパンサーと対決させる構想もあったことを明らかにしている。結果的にはキルモンガーがメインヴィランとなったが、映画の完成度を考えると、こちらの選択が正解だったのかもしれない。

クレイヴンが使用できなかった理由は、ソニーがスパイダーマンおよびその関連キャラクターの映像権を保有しているためだ。マーベル・スタジオ単独ではクレイヴンやスパイダーマンを映像作品に登場させることはできない。

ちなみに、MCU映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の初期案にもクレイヴン・ザ・ハンターの登場が検討されていた。正体を暴露されたピーター・パーカーがクレイヴンに追われるという内容だったという。

脚本を担当したクリス・マッケナ氏とエリック・ソマーズ氏によると、ソニーがクレイヴンの単独映画を制作するまでは、MCUに登場させることはできないと明確に伝えられていたとのことだ。

SSUは『クレイヴン・ザ・ハンター』で事実上終了する形となるが、今後、MCUシリーズとのクロスオーバーによってクレイヴンやエディ・ブロック&ヴェノムといったキャラクターが活用される可能性はあるのだろうか?今後の動向に注目していきたい。

ゆとぴ

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