『マーベルズ』のラストの意味は? ー 新チームとマルチバース・サーガの行方

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※この記事には『マーベルズ』のネタバレが含まれています。ご注意ください。

MCUシリーズの2023年最後の映画として公開された『マーベルズ』

『キャプテン・マーベル』の続編としてキャロル・ダンヴァース/キャプテン・マーベルを主人公としながら、新たな仲間として成長して『ワンダヴィジョン』で力を得たモニカ・ランボーと、ドラマ『Ms.マーベル』の主人公であるカマラ・カーン/Ms.マーベルも参戦して、三人が主人公の映画として展開された。

いずれのキャラクターもその特徴を捉えながら、独自の活躍を見せるなど、チーム物としても楽しめる映画となっていたが、今作はMCUならではのクロスオーバーを楽しめる作品としても評価を呼んだ。

今回は映画のラストとポストクレジットシーンで示唆された今後の展開について紹介していく。

『マーベルズ』:ヤングアベンジャーズ結成か?

一連の事件が解決した後、カマラはSABERの端末を使用してつきとめた、若いヒーローに接触。
それが『ホークアイ』に登場したケイト・ビショップだった。

彼女はドラマでの出来事のあとも、紫のスーツを着てヒーロー活動をしているようで、同時にピザドッグも登場していた。

ケイトが自宅に帰ると、暗がりにあるソファーに腰掛けるカマラが現れ、新たなチームへの参加を勧誘する。

これは公開前からもウワサにあった、ヤングアベンジャーズ結成を示唆するシーンとなっており、カマラは他にも”アントマンの娘も勧誘する”と発言していることから、少なくともキャシー・ラングもヤングアベンジャーズのメンバーになる可能性がある。

MCUシリーズではフェイズ4以降から、若手のヒーローの登場を描いており、『ワンダヴィジョン』ではワンダの双子の息子であるビリーとトミー『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』では歴史の影で活躍していた黒人のキャプテン・アメリカの孫であるイライジャ・ブラッドリー(コミックではパトリオットとして活躍)、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』ではマルチバース間を移動することができるアメリカ・チャベスなどが登場してきた。

この若手のキャラクターたちも今後ヤングアベンジャーズとして参加する可能性は高いだろう。まさにいよいよ伏線回収のターンがやってきたというところだ。

征服者カーンの変異体としてコミックではヒーローとして活躍するアイアン・ラッドなども、設定的にはMCUシリーズに登場する可能性はありえる。

おそらく今若手ヒーローたちのアッセンブルも映画などで描かれることが期待されるため、今後の展開には注目しておこう。

『マーベルズ』:X-MENが参戦へ

もうひとつのシーンは、エンディング後のもので、宇宙の割れ目を閉じるために、向こう側の世界に取り残されてしまったモニカ・ランボーは、目を覚ますとベッドの上にいた。

その側にいたのは、病死したはずのモニカの母であるマリア・ランボーだった。

死別したはずの母に会えたことで、取り乱しながらも感動するモニカだったが、どうやら彼女が知っているマリアではないようだった。

モニカが目を覚ました場所は、別世界に存在する施設のような場所。治療室のような場所に姿を現したのは、青い肌を持つミュータントであるハンク・マッコイ/ビーストだった。

ビーストは別世界からきたモニカのことを調べており、その報告と”チャールズ”にするとのセリフも確認された。このチャールズこそが、プロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアであることは間違いないはずだ。

またビーストが立つ奥には、大きなXの文字が特徴的なシルバーの扉もあり、ここからモニカはX-MENの施設に回収されていたことがわかる。

マリア・ランボーについては、この世界ではバイナリーというヒーローネームで活躍していることが明らかになり、彼女のスーツ姿も確認されている。

コミックでのバイナリーは、キャロル・ダンヴァースが生み出したエネルギー体で、いわば分身のような存在だ。のちにひとりのヒーローとしても知覚を持ち、キャロル共に戦った。

映画ではバイナリーは全く別の存在で、さらにはマリア・ランボーのヒーローネームになっていることから、コミックとは大きく設定が異なることがわかる。

ビーストについては、海外メディアなどの情報では『X-MEN』三部作で同役を演じたケルシー・グラマー版であるとされているが、映像では特殊メイクでの出演というよりは、モーションキャプチャーによるCG再現であると思われる。

今回登場したX-MENが存在するユニバースが、20世紀FOXが制作したものと同じ世界なのかは不明。『ドクター・ストレンジMoM』のアース838のように、マリアがキャプテン・マーベルとなり、プロフェッサーXやミュータントが存在する別の似た世界である可能性もありえるだろう。

ただいずれにしてもMCUシリーズのマルチバース・サーガがいよいよ加速し始めることを示唆していることは間違いない。

『マーベルズ』の次に公開されるMCU映画が『デッドプール3』ではあることを考えると、やはりX-MENを中心としたマルチバースを巻き込んだイベントが起こることは確実だろう。

そのような今後のクロスオーバーを期待させる『マーベルズ』のエンディングとなっていた。

新たなキャラクター同士の化学反応を見せつつ、今後の作品の展開も注目させる、非常にMCUらしい映画の『マーベルズ』は2023年11月10日より劇場公開中だ。

ゆとぴ

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「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。

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