『ローグワン』のざっくり感想!絶望から”新たなる希望”をつなぐ作品 ※ネタバレあり

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どうもです。
今日はついに公開されたスターウォーズシリーズの新作『ローグ・ワン / スター・ウォーズ・ストーリー』を観てきましたよー!!

先週も『仮面ライダーエグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー』を鑑賞してきたので、2週連続の1人映画です。寂しくはないぞ!


さて今回のローグワンですが、シリーズ初のスピンオフ作品。

EP3とEP4の間を繋ぐ作品となっています。

それでは個人的な感想を交えながら語っていきましょうかね。


読む前にこの記事は重大なネタバレを含んでいます。鑑賞前の方や苦手な方はご覧にならないでください。


あらすじ

主人公のジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ)は反乱軍「ローグワン」のメンバーとなり、帝国軍が極秘に開発を進める兵器「デス・スター」の設計図奪還を試みます。

しかし、究極兵器「デス・スター」に関するメッセージの発信者が父親であることを反乱軍に告げられジンは戸惑いを見せます。そして、自ら真実を明らかにする決意を見せます。

出典:http://ciatr.jp/topics/47376

時代設定はEP4の少し前。レイア姫がR2D2に預けた「デス・スターの設計図」を盗み出すまでの物語。
登場人物にはジェダイやフォースの使い手は登場しません。

ごく普通の人間や兵士たちの戦いを描いた物語となっています。

この辺はガンダムでよくありそうな設定ですね。

  

ざっくり感想

正直あまり期待していませんでした。


スピンオフ作品って、よっぽど本編で人気のあるキャラが主人公にならない限り本編を超えることってないんですよ。あくまで外伝であり”おまけ”要素が強い。

ローグワンに限っては今作初登場の無名のキャラクターたちが主人公。何も思い入れのない登場人物が活躍する内容ですので、公開前はそこまで期待値が高いわけではありませんでした。


しかしやっぱり始まってみるとワクワクが止まらない!!!


今作はスターウォーズでは恒例のオープニングロールはありませんでした。結構ここのオープニングが好きな僕としては残念ポイント。

『遠い昔、はるかかなたの銀河系で….』はありましたがね。

40年前のキャストを再現する映像技術

ローグワンはEP4の直前までが舞台ということで40年も前に公開された作品の雰囲気を踏襲しつつも、現代映像技術を使って古くも新しい感じがしました。

特にわりと全編通して登場した「ターキン」や終盤にちらっと登場した「レイア姫」はビックリするほどそっくり。

これはどうやら演じている方がいるようで、特殊メイクなんかも施されているようですが、全くそんな違和感を感じさせないほどのクオリティーで、さすが世界最高峰の映像屋ですよ!!


この辺は昨年公開された『ターミネーター:新起動/ジェニシス』での若シュワちゃんと同じような技術なんじゃないですかね。

シリーズ初のアジア人キャスト

それにしても今作は他にもスターウォーズらしからぬ部分があり、特に「ジェダイが登場しない」のは若干物足りなさはあります。やっぱりライトセイバーをブォンブォン振り回してこそスターウォーズな僕でしたので(ダースベイダーは暴れまわりますが)。

初のアジア人キャストであるドニー・イェンさんの演じる盲目の戦士「チアルート・イムウェ」に関してはカッコイイの一言。アクション俳優だけあって彼のトリッキーな戦闘シーンは見もの。最近だとNetflixの『デアデビル』なんかにも通ずるものがありますね。

ただフォースを信仰してるキャラで、常に「フォースは我と共にあり、我はフォースと共にあり」と念ずるように言っていましたので、「終盤フォースを使えたりするのかな?」なんて思っていましたが、そんなことはなく爆発であっさりと死んでしまいます。もし彼がジェダイになっていたらと思うとなんだか惜しいキャラだったかなと思います。

強い女性たち

他に今作は去年作られた『フォースの覚醒』に続いて女性が主人公の映画となっていますね。主人公でデススターの科学者の娘『ジン・アーソ』を演じたのはフェリシティ・ジョーンズ。

最近ですと『ダヴィンチ・コード』や『天使と悪魔』、『インフェルノ』なんかでトム・ハンクスとコンビを組んでいたのが個人的には印象に残っている女優さんです。

スターウォーズって実は結構”強い女性”が活躍する作品でもあります。旧3部作のレイア姫、新3部作のアミダラ、続3部作のレイなどジェダイや帝国の戦士に注目されがちですが、この3人の女性も大活躍しています。

ローグワンに関しても女性であるジンは、臆することもなく自分の育ての親や父親、そしてデススターの設計図を盗み出すために勇気ある行動をとっています。他にも戦闘に巻き込まれた子供を爆発から身を挺して守ったりね。

そんな男性が活躍しがちなSFアクション映画で、女性を主人公にするのは時代の背景を捉えているのもありそうですが、もしかしたらこういったジャンルの映画のマンネリを打破する意味合いもあるのかなと個人的には思っていたりします。

終盤のバトルシーンにはすこし無駄を感じたりした

戦闘シーンに関しては終盤の白兵戦、ドッグファイト、宇宙での戦闘の3つが同時に行われる結構熱い展開でしたねー。これは結構見どころがあります。

ただ、帝国の機密情報を保管している惑星スカリフのシールド・ゲートをなかなか破れないのにも少しもどかしい感じがしましたねー。

なぜシールドを発生させている機械を最初から攻撃しないんだと。
まぁ攻撃して簡単に壊れたらシールドの意味がないのですが、それでも無駄な戦闘繰り広げすぎじゃないかと思ったりしました。

結局は2隻のスター・デストロイヤー同士を激突させて、発生装置に落とすことでシールドを解除していました。スター・デストロイヤーのあの鋭利な形でスライスしているのはちょっとウケましたw

”全員死亡”で『新たな希望』を繋ぐ

そして今作で一番衝撃的だったのは「主要登場人物全員死亡」というもの。
全員死亡ってよっぽどのホラー映画ぐらいしかないと思いますよ。

ましてやSF映画で、しかもバットエンドではないというのがまた珍しい。

デススターの設計図を盗み出された帝国はそのデススターを使って、施設やそこに残った人間もろとも消滅させるといったラストになっています。

「絶望から小さな希望を見出して次の希望に繋いでいき、最後には勝利する」といった劇中の言葉をその通りに再現したのでしょうね。

確かにジンから受け取った設計図は反乱軍がダースベイダーの猛攻を古きりながら、最後にはレイア姫に渡ります。まさに『新たなる希望』に繋ぎました。その10分後EP4が始まるという時間の流れとなっています。

スターウォーズの旧3部作の結末を知っているからっていうのもありますが、全員死亡してもなんだかすっきりした気持ちはありました。
無名の戦士たちの活躍なので、名前は残らずに終わらせたといった感じでしょか。生きたいたらこの後の作品にも関わってくる可能性があるわけですし。


それにしても切なすぎる・・・。
あ、ちなみにK-2SOというドロイドが「俺に構わず先に行け!!」的な展開に近いものをしていたのは個人的にツボ。
ドロイドが多く出てくるスターウォーズですが、こういったメインのドロイドがボロボロになって破壊されるのは結構新鮮でしたね。

フォースの覚醒と変わらない満足度

と、以上が『ローグ・ワン』のざっくり感想でした。
スターウォーズので初のスピンオフ作品ということなので、『フォースの覚醒』ほどの期待は無いものの、見終わってからはそれと堂々の満足感を得ることができました。

スピンオフ作品の滑り出しとしては上々だったと思いますよ。

鑑賞後は確実に『EP4』を観たくなります。できれば間髪入れずに帰宅後速攻で観た方がいいですね。
こうやって何度も見返した作品にまた帰らせてくれるのはスターウォーズのすごいところ。


いろいろ意見はありましたが、個人的には観る価値ありまくりな作品だったと思います。

評価:★★★★☆
ゆとぴ

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「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。

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