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日本の特撮シリーズ『スーパー戦隊』を原作としたアメリカのヒーロー番組『パワーレンジャー』は、長年にわたり多くのファンから支持を集めてきた。特に『恐竜戦隊ジュウレンジャー』をベースにした『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』は、その人気が今もなお根強い。
現在ディスカバリーチャンネルで放送中のドキュメンタリー番組『ハリウッド・デーモンズ』では、『パワーレンジャー』の制作の裏側にも迫っており、番組内でショーランナーのトニー・オリバー氏がキャスティングに関する過去のエピソードについて語っている。
『パワーレンジャー』では、ブラックレンジャー(ザック)役に黒人俳優ウォルター・ジョーンズ、イエローレンジャー(トリニー)役にアジア系女優サイ・トラングが起用されており、そのカラー配分が肌の色と結びつけられていたのではないかという指摘が、当時から物議を醸していた。
オリバー氏は意図的なものではなかったとしつつも、今振り返ると問題のあるキャスティングだったと認めている。
この二人の俳優は、後に出演料に関する問題でシーズン2途中で降板。ブラックレンジャーは韓国系と白人のハーフであるアダム・パークに、イエローレンジャーは黒人女優のアイーシャ・キャンベルにそれぞれ交代している。
このキャスティングについては、同じく制作に関わっていたサバン・エンターテインメントのシュキ・レヴィ氏も別のインタビューでコメントしており、「自分はイスラエル育ちであり、そうした配慮には無知だった」と語っている。
日本のスーパー戦隊シリーズでは基本的に全キャストが日本人で構成されているため、人種による色分けに関する議論は起こらない。一方で、アメリカ版では多様な人種が出演することから、キャスティングにおける配慮が常に求められている。
現在はテレビ放送が一時休止中となっているが、新作『パワーレンジャー』の制作がDisney+ (ディズニープラス)向けに決定しており、十数年ぶりのディズニー制作作品ということもあって、多くのファンがその動向に注目している。

映画情報サイト「Ginema-nuts(ギネマナッツ)」の編集部です。
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