新作『パワーレンジャー』がディズニープラスで配信へ ー 過去にはディズニー制作時代も

本サイトのコンテンツには、広告リンクが含まれています。

日本のスーパー戦隊シリーズをベースとした米国の特撮番組『パワーレンジャー』の新作が、Disney+(ディズニープラス)で配信されることが決定した。

本作のショーランナーには『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』のジョナサン・E・スタインバーグ氏とダン・ショッツ氏が交渉中であり、脚本とプロデュースも担当する予定だと報じられている

もともとこのプロジェクトはNetflixで制作・配信が予定されていたが、数年間の停滞を経て頓挫。その後、新たな制作パートナーと配信プラットフォームを模索する中で、Disney+(ディズニープラス)との提携が決定したという。

新たな『パワーレンジャー』が、日本のスーパー戦隊シリーズをそのままベースにするのか、あるいは根強い人気を誇る『恐竜戦隊ジュウレンジャー』を基にした初代『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』に回帰するのかは不明だ。

なお、2017年には映画『パワーレンジャー』が公開されたものの、世界的な大ヒットには至らず、続編の制作は打ち切られた。その後、2023年には『騎士竜戦隊リュウソウジャー』をベースにしつつ、『宇宙戦隊キュウレンジャー』の要素も取り入れた『パワーレンジャー・コズミックフューリー』が制作された。この作品では、スーパー戦隊シリーズを含めても初のレギュラー女性レッドが誕生したことでも話題となった。

また、『パワーレンジャー』とディズニーは過去にも関係が深く、2001年から2010年まではディズニーの傘下にあった。

その間に『パワーレンジャー』シリーズはディズニーによって制作され、日本のスーパー戦隊を基にしながらも、米国独自の要素を取り入れて発展。『忍風戦隊ハリケンジャー』をベースとした『ニンジャストーム』、『爆竜戦隊アバレンジャー』を基にした『ダイノサンダー』、『特捜戦隊デカレンジャー』を基にした『SPD』、『魔法戦隊マジレンジャー』を基にした『ミスティックフォース』、『轟轟戦隊ボウケンジャー』を基にした『オペレーション・オーバードライブ』、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』を基にした『ジャングルフューリー』、『炎神戦隊ゴーオンジャー』を基にした『RPM』などが制作された。

特に『ダイノサンダー』『SPD』『RPM』は高い人気を誇り、ディズニーがテーマパークのパレードなどにもパワーレンジャーを登場させるなど、日本にはない展開も行われた。

ディズニーが『パワーレンジャー』を手放した理由には、当時の戦略が影響していた。当時のディズニーは子供向け・ファミリー向けの作品を中心に展開する方針をとっており、『パワーレンジャー』の戦闘シーンなどの暴力性が社内で問題視されていたという。

そもそもディズニーが『パワーレンジャー』の権利を獲得したのも、20世紀FOX傘下のFox Familyを買収した際に付随してきたものであり、同社として積極的に獲得したものではなかった。

それから約15年が経ち、ディズニーの配信プラットフォームとしてDisney+(ディズニープラス)が展開されている。ここでは子供向けだけでなく、大人向けのコンテンツも幅広く扱うようになっており、『パワーレンジャー』を迎え入れる環境が整ったといえる。

果たしてディズニーが手掛ける新たな『パワーレンジャー』はどのような作品になるのか?今後の情報に注目したい。

ゆとぴ

ゆとぴ

「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。

@frc_watashi

ゆとぴのトイハコ

@yutopipi_frc