クメイル・ナンジアニ、巨額制作費のハリウッド大作に疑問 ー 「無駄が多い」

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ハリウッドの大作は近年も高額な制作費が並ぶ一方で、費用対効果の議論は続いている。

マーベル・スタジオの映画『エターナルズ』でキンゴを演じたクメイル・ナンジアニは、その最前線を知る俳優としての立場から大作の現場を振り返り、いまの資金の使い方には見直す余地があるとインタビューの中で語った。

ナンジアニは予算規模の大きさや手厚い待遇を認めつつも、現場には「無駄」が少なくないと率直に述べている。

”予算は本当にとんでもない。すべてが豪華で、運転手が週末でもどこへでも連れていってくれる。食事も自分に合わせて5食分を用意してくれる。だけど、映画の現場ではどれだけお金が無駄になっているかも分かる
ときどき「この映画は安い、たった1,000万ドルだ」なんて話を聞くけれど、1,000万ドルってすごい額なんだ。「どうしてこれだけお金をかけて、こんなに見栄えがしない作品になるのか」と思うことがある。無駄なお金が多いし、無駄な時間も多い。”

今回のコメントは豪華な待遇そのものを否定するのではなく、予算の配分の仕方や現場の運用をもう少し再考する必要があることを求める内容である。

ナンジアニも出演した『エターナルズ』のような大作は各チームの役割も細分化され、制作部隊もが巨大化しやすい。関わる人間が多ければスケジュールの遅延や待機も積み重なっていく。ナンジアニは、その当たり前になった仕組みが結果的にコストを押し上げていると指摘しているのだ。

一方で、本人は大作映画に参加できたこと自体は「素晴らしかった」とも語り、待遇やチームへの敬意は保っている。だからこそ、現場の慣行を見直し、作品の中身により多くを回す発想が必要だというメッセージが伝わってくる。

コンテンツの消費サイクルが加速している中、どれだけコストを抑えながら大作映画を作り出すかが今後の課題ともなっている。ハリウッドの再編は今後も続いていきそうだ。

日本の映画市場と比べてもケタ違いですからね

ゆとぴ

ギネマナッツ編集部

映画情報サイト「Ginema-nuts(ギネマナッツ)」の編集部です。

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