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MCUシリーズ初期の映画として公開された『インクレディブル・ハルク』は、主演にエドワード・ノートンが出演し、彼はこの映画のみで降板し、以降のMCUシリーズではマーク・ラファロがブルース・バナー/ハルクを演じ続けている。
エドワード・ノートンの降板の理由については以前からも様々伝えられてきたが、基本的にはマーベル・スタジオとの間の創造的な対立によるものだとされている。
そんな中で映画でメガホンを取ったルイ・レテリエ監督はインタビューのなかで、彼が思うエドワード・ノートンの降板の理由を振り返り、映画で採用された音楽が原因ではないかと話した。
レテリエ監督が話した内容が本当にエドワード・ノートンが気に入らなかった部分かは不明だが、大きく考えればこれもまた創造性の違いとも取れる。
いまのマーベル映画では音楽バンドの楽曲を採用することは多く、それは『アイアンマン』の時点でもACDCの曲を使用することで、話題となっていた。
『インクレディブル・ハルク』にはそういった音楽の強い印象はないが、映画の雰囲気としても監督が選んだ作曲家による音楽がマッチしていたと言えるだろう。
ちなみにノートンは2019年のインタビューで、クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト・トリロジー』の長く、暗く、そしてシリアスなトーンに共感をしていたと語った。そのため『インクレディブル・ハルク』でも同様のテイストを求めながらも、スタジオ側が考えるものとは相違があったと明かしている。
やはり全体的に映画に関する方向性がノートンとマーベル側で食い違っていることが大きな要因だったのだろう。
結果的にマーク・ラファロにリキャストされたハルクだが、いまもまだMCU作品内で活躍しており、ドラマ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』では、映画以来にアボミネーションが再登場したことでも注目されていた。
現在はハルクの権利が完全にマーベルに戻ったと伝えられており、そこから新たなハルク単独映画制作のウワサも存在している。今後ハルクがどのような方向に向かっていくかは注目をしておきたいところだ。
『インクレディブル・ハルク』はDisney+ (ディズニープラス)で配信予定だ。
「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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