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MCUシリーズのR指定映画『デッドプール&ウルヴァリン』は、ラストで世界を消滅させる装置タイムリッパーを悪用して、マルチバースを消滅させようとしたカサンドラ・ノヴァを、デッドプールとウルヴァリンが文字通り身を挺して阻止し、見事に自らのアースだけでなく、マルチバースも救うことになった。
タイムリッパーの破壊には、たとえ不死身の二人でも消滅してしまう危険性をはらんでおり、装置が爆発したときには二人の姿がすぐに映し出されなかったことから、どちらも消えてしまったのではないかと、観客をソワソワさせる演出もあった。
このシーンについてメガホンをとったショーン・レヴィ監督と主演のライアン・レイノルズは海外メディアのインタビューで、実はライアンの妻でレディ・デッドプールを演じたブレイク・ライヴリーによるアイデアだったことを明らかにした。
ショーン:”前までは電力室が爆発し、そのまま二人が生き延びていたというものでした。それがブレイク・ライヴリーが私たちにこう言ったのです。「彼らが失われる恐怖のなかにいたい。サスペンス的な不安要素を私に任せてください。そうすれば、彼らの生き残ったことががもっと感情的で本能的なものになります」”
元々はデッドプールとウルヴァリンの生存シーンはあっさりとしたものであったが、それをブレイクによるアイデアで変更し、再撮影でパラドクスの二人の行動を称賛した台詞(実際は保身のためのもの)につながったという。
二人が無事に戻って来るシーンではグー・グー・ドールズの『IRIS』をバックにした演出にもなっており、それがより感動的なものとなっていた。
R指定的な下品な演出もありながら、押さえどころはしっかりと押さえて感動させてくれる映画『デッドプール&ウルヴァリン』はDisney+ (ディズニープラス)で配信中だ。
「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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