『デッドプール&ウルヴァリン』、”最悪のウルヴァリン”誕生の経緯とは ー 監督が明かす

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※この記事には『デッドプール&ウルヴァリン』のネタバレが含まれています。ご注意ください。

MCUシリーズの映画として公開された『デッドプール&ウルヴァリン』は、ご存知の通りヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンが奇跡の復活を果たしている。

しかし厳密には『X-MEN』シリーズで見てきたウルヴァリンとは異なる存在で、デッドプールが別世界から連れてきた変異体である。

彼は自分の世界のX-MENたちを救うことが出来なかった”最悪のウルヴァリン”と称されているが、このアイディアが生まれた経緯についてショーン・レヴィ監督海外メディアのインタビューの中で明らかにしている。

この映画のウルヴァリンを解き放ったのはヒュー・ジャックマンでした。2022年8月の運命的な電話から数か月後、私たちは脚本の草稿をヒューに送りました。(中略)これはただのウルヴァリンではなく、最悪のウルヴァリンなのです。このアンチヒーローを悩ませ、彼が自分を愛せず、許されない存在だとみなす原因となったものについて、実に興味深い調査につながりました。それが映画の扉が開かれた瞬間であり、私たちがうまくやることができれば、ヒューに、これまでの映画では演じられなかったローガンの深みと側面を演じるチャンスを与えることができたのです。”

今作のウルヴァリンは20年以上にもわたって着ることがなかった、コミックベースのイエローのスーツを着たことでも話題となり、さらにはマスク姿も披露して、ようやくコミック準拠なウルヴァリンを実写映画で楽しむことができるようになっている。

そして長らく拒み続けたイエローのスーツを着ることになった理由が、仲間の死であり、ウルヴァリンはその哀悼の意と自分自身を許せないという気持ちからこのスーツを着ていたのだ。

劇中ではほぼすべての時間でイエローのスーツを着ており、終盤の変異体デッドプール軍団との対決とクライマックスではマスク姿も披露していた。

カサンドラ・ノヴァとの対峙では自分がX-MENであるとのセリフもあり、大きな挫折によって最悪のウルヴァリンになった彼が、仲間たちの意志を次いで、世界を救うまでになった過程は、まさに名作とも言うべき物語になった。

過去の『X-MEN』シリーズでもなかなか掘り下げられなかった部分でもあることから、今作のウルヴァリンを気に入ったファンも多いことだろう。

ラストではウェイド・ウィルソンに家族として迎え入れられ、ローラと共に仲睦まじくするシーンも描かれている。

まさに20年以上越しのウルヴァリンの活躍を観ることができる『デッドプール&ウルヴァリン』は2024年7月24日より劇場公開中だ。

ゆとぴ

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「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。

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