『キャプテン・アメリカ4』監督、物議を醸したアンソニー・マッキーの発言に言及 ー 「誤解もある」

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MCUシリーズの最新作として公開が予定されている『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』

注目度の高い本作では、出演俳優たちのコメントにも大きな関心が集まっている。主演のアンソニー・マッキーによるキャプテン・アメリカの解釈に関する発言も物議を醸し、一部のファンから議論を呼んでいた。

“キャプテン・アメリカはさまざまなものを象徴していますが、「アメリカ」という言葉は、一つの国の象徴だけではあってはならないと思っています。キャプテン・アメリカは約束を守り、名誉や尊厳、誠実さを備えた男を描いています。”

この発言に対し、「キャプテン・アメリカがアメリカそのものを代表していない」と解釈した一部の人々から反発の声が上がった。しかし、マッキーが伝えたかったのは、キャプテン・アメリカが単にアメリカという国を象徴するのではなく、自由や正義といった普遍的な価値観を体現する存在であるということだった。後に彼は自身のSNSでこのコメントの真意について説明し、誤解を解こうとする姿勢を見せている。

こうした議論について、本作でメガホンを取ったジュリアス・オナー監督は、海外メディアのインタビューで「誤解されることもある」とコメントした。

“個人的な意見として、この映画には特定の視点を持って取り組みました。私が強調したかったのは、「コミュニティ」という感覚です。これは、私自身がアメリカで暮らす中でさまざまな形で経験してきたものでもあります。もう一つ印象に残ったのは、「共感」という考え方です。私の考えでは、それこそがサム・ウィルソンの持つスーパーパワーだと思っています。それは単に時代に合ったものというだけでなく、非常に重要なことだと感じています。”

この「コミュニティ」という概念が、いわゆる愛国心に通じるものなのかどうかは、実際に映画が公開されるまでは判断が難しい。ただ、本作にはサディアス・ロスが米国大統領として登場することからも、アメリカという国自体に関する表現が含まれている可能性が高い。その中で、新たなキャプテン・アメリカとなったサム・ウィルソンがどのような立場をとるのかが注目される。

先代キャプテン・アメリカのスティーブ・ロジャースは、過去の映画において政府や国連などの組織に必ずしも従順ではなく、自身の信念を貫くことを最優先にしていた。その過程ではアベンジャーズの崩壊も招くこともあった。彼はまた、組織の危険性についても十分に理解しており、その相棒であったサム・ウィルソンも同様の認識を持っていると考えられる。

ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』では、米国政府が擁立したキャプテン・アメリカ、ジョン・ウォーカーの危うさも描かれている。このキャラクターの存在も、「キャプテン・アメリカ」という名前が単純に国を代表するのみを意味していないことや、スティーブ・ロジャースのような信念を持たないヒーロー活動の危険性も描いていた。

果たして、新しいキャプテン・アメリカであるサム・ウィルソンは、どのような活躍を見せるのか。『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』は2025年2月14日に日本公開予定だ。

ゆとぴ

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