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『スター・ウォーズ』シリーズを指揮してきたジョージ・ルーカス監督は、過去に自身が手掛けた幻のドラマ『スター・ウォーズ:アンダーワールド』の製作に着手しており、多くの脚本が執筆されていたことが明らかになっている。
最近、海外メディアのインタビューに応じた元『スター・ウォーズ』シリーズのプロデューサー、リック・マッカラム氏は、当時の状況を振り返り、各エピソードの制作費が4000万ドル以上、全体では24億ドルもの膨大な費用に膨れ上がっていたことを明かした。
ジョークを交えながらも、『スター・ウォーズ:アンダーワールド』のストーリーがいかに革新的だったかを語ったマッカラム氏は、この作品が実現しなかったことを「人生最大の失望のひとつ」と表現している。
当時の計画では、ジョン・ウィリアムズ氏が音楽を担当する予定だったことも判明しており、最終的に膨大なコストがネックとなり、このプロジェクトは頓挫したと考えられている。また、ディズニー社によるルーカスフィルム買収の際には、ほかにも複数のプロジェクトが中止されたとされ、『スター・ウォーズ:アンダーワールド』もその一つだったと推測されている。
舞台設定は『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』から『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』までの、帝国の支配が最も強い時期を舞台にしており、その中でコルサントの闇社会を中心とした陰謀劇を描く予定だったとされている。以前には実際の撮影のためのテスト映像などがリークされていた。
現在、ルーカスフィルムが『スター・ウォーズ:アンダーワールド』を再び制作するという情報はなく、完全に凍結されているものと見られる。しかし、本家本元のジョージ・ルーカス監督が手掛けたプロジェクトということもあり、日の目を見ることを望むファンは今も少なくない。
ただ『スター・ウォーズ:アンダーワールド』に影響されたとされる作品には『ローグ・ワン』や『マンダロリアン』、『オビ=ワン・ケノービ』などのキャラクターの設定や舞台設定が似ていることから挙げられている。
『スター・ウォーズ』シリーズは現在、複数のプロジェクトが同時進行しており、『スカイウォーカーの夜明け』以降の新たな三部作や外伝作品、さらにドラマから映画化された『マンダロリアン&グローグー』の公開が控えている。
ディズニー社による買収以降、『スター・ウォーズ』シリーズはまさに玉石混交の状態となっているが、今後どのような展開を見せるのか注目しておきたい。

「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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