『ヴェノム』トム・ハーディ、実現しなかったスパイダーマンとの共演に悔しさ ー 「手の届かない領域」

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ソニー・ピクチャーズが展開するマーベル映画シリーズ「ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)」は、2024年の『クレイヴン・ザ・ハンター』をもって実質的に終了し、人気キャラクターの活躍を描きながらも、興行的な巻き返しは叶わず幕を閉じることとなった。

その中でも、トム・ハーディ主演の『ヴェノム』シリーズは大ヒットを記録し、三部作を経て物語は完結している。

最近、Esquire誌のインタビューを受けたトム・ハーディは、『ヴェノム』での演技経験や、スパイダーマンとのクロスオーバーが実現しなかったことへの悔しさについて語っている。

”『ヴェノム』でエディを演じるのは本当に楽しかったよ。チェーンソーを何本も同時に扱っているような感覚だった。例えるなら「一輪車に乗りながら全部投げつけられてる」みたいなね!とにかく自分を限界まで追い込もうとしてたんだ”

これまでもエディ・ブロックやヴェノムを演じた経験については好意的に語ってきたが、シリーズが完結したことで、現時点では再演の可能性はないと別の場で述べている。

”でも、スパイダーマンもいなかったし、アベンジャーズもいなかった。ただ僕らだけ。そういった「橋」が架けられるまでは、、、。それはもう僕の手の届かない領域だよ。そういうことはぜひやってみたいけど、僕みたいな立場の俳優が語れる話じゃないんだ。(中略)そしてクロスオーバーは、、、実現しなかった。僕たちはクロスオーバーを望んでいたけどね!でもそれは起きなかった。そういうものなんだよ。それが現実のひとつってわけ

やや言葉を濁しつつも、スパイダーマンやアベンジャーズといった他のヒーローとの共演が果たせなかったことに対する無念さが垣間見える。

『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のポストクレジットシーンでは、エディとヴェノムがMCU世界に転移し、テレビ画面越しにピーター・パーカー/スパイダーマンを見つめる場面が描かれた。この演出によりクロスオーバーへの期待が高まっていた。

しかし続く『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、ポストクレジットシーンのみにしか登場せず、エディとスパイダーマンが邂逅することなく、元の世界へ強制的に戻されてしまった。

なお、MCU世界にはシンビオートの一片が残されていたが、その伏線はいまだに回収されていない。もちろん『ヴェノム:ザ・ラスト・ダンス』でも特にこの点には触れられていない。

こうしたSSUシリーズの将来的な展望の曖昧さや、観客の期待を裏切る演出がファン離れを招いたことは否めず、それは演じたトム・ハーディにとっても同様だったかもしれない。

現在、スパイダーマンはMCU映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の製作が進行中である。同作はマルチバースを扱うとされているため、エディ・ブロックとヴェノムの参戦が期待されるが、確定的な情報はまだ無い。

果たして『スパイダーマン3』以来となる、実写映画でのヴェノムとスパイダーマンのクロスオーバーは実現するのだろうか?今後の動向に注目しておきたい。

残念無念

ゆとぴ

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