カイロ・レン単独作品、撮影準備まで整っていた ー ディズニーが却下

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『スター・ウォーズ』の“続三部作のその後”を描く企画『THE HUNT FOR BEN SOLO』は、思っていた以上に前まで進んでいたことがわかった。

カイロ・レン/ベン・ソロを演じた俳優のアダム・ドライバーが企画を明かして以降、この幻の映画に関する追加情報として、撮影まで行える制作準備の段階まで入っていたことが明らかになった。

The Playlistは本作の具体的な情報を伝えており、実際にルーカスフィルムでもゴーサインが出されていた状態だったことがわかる。

この企画は思いつきでも初期ピッチでもない。コードネームは「Quiet Leaves」。脚本は完成しており、早期のプリプロダクションとスタッフ集めに入っていた。ディズニーはスティーブン・ソダーバーグと脚本家レベッカ・ブラント(『ローガン・ラッキー』の脚本家、ジュールズ・アスナーの名義)による詳細なあらすじや物語の設計図を購入し、スコット・Z・バーンズを起用して脚本を仕上げさせた(同氏への支払いはルーカスフィルム史上最高額だった)。”

脚本についても相当の費用をかけていたことがわかり、実際に映画を公開して費用回収を行うまでの具体的なプランが存在していたことがこのレポートからもわかる。しかし『THE HUNT FOR BEN SOLO』は親会社のディズニー社によって却下されている。

”ルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディ、デイヴ・フィローニ、キャリー・ベックが開発に直接関与し、上がってきた草稿を高く評価していた。ルーカスフィルムはプロジェクトが「撮影可能な状態」になるまで待ち、最終脚本・予算・想定開始日をディズニーに提示した。ルーカスフィルムが完全承認した企画が先へ進まなかったのは、これが初めてだった。”

同レポートは、ディズニー側で脚本の精読に時間がかかったことや、『スター・ウォーズ エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』で消滅したベン・ソロが「生存」していることが主な懸念だったとも伝えている。一方で、ベン・ソロの生存についてはルーカスフィルム内では、明確な論理とともに創造的に成立している展開が用意されていたという。

おそらくディズニー社としては『スカイウォーカーの夜明け』の興行収入などを懸念点として、再び続三部作のキャラクターを扱った映画を作ることに当時は難色を示していたと思われる。

ここまで準備が整っていた以上、少なくとも“続三部作の先”を描くプロジェクトは以前からも方針として存在していたことがわかる。『THE HUNT FOR BEN SOLO』が白紙となっても、同様に『スカイウォーカーの夜明け』以降の時系列を舞台にした『スター・ウォーズ/スター・ファイター』の制作が進んでいる。

レイを主人公とした映画のプロジェクトも存在していることから、今後別の形でベン・ソロが扱われることには注目をしておきたいところだ。

あの状況からどうやって生き残ったんだ・・・

ゆとぴ

ギネマナッツ編集部

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