青ヨーダがいた? ー 映画製作前のコンセプトアートで判明

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『スター・ウォーズ』は新作プロジェクトが動く一方で、過去資料から新しい小ネタが見つかることがある。

海外メディアのガーディアン紙が報じた内容から話題となっているのはヨーダの“色”だ。

制作されることなく終わった映画『ヨーダ:スター・ウォーズ・ストーリー』に触れる記事の中で、アーカイブ資料から「かつてヨーダは青(あるいは紫)として描かれていた」痕跡が改めて発見されている。

報道によれば、当時の脚本テキストにはダゴバでルークが遭遇する“青みがかった小柄な生き物”という記述が存在している。また映画公開と同年のノベライズにも「青い肌」との表現が残っている。

さらにコミック版のビジュアルでは、紫寄りのトーンで描写された例まで確認できるという。いずれも最終映画本編の“緑のヨーダ”以前の段階を反映した素材と見られる。

当時制作に関わった特殊メイクのニック・マリー氏は、ヨーダの色決定のタイミングについて次のように振り返っている。

自分が関わった時点では、もう緑になっていた。”夏のあいだに見た目を決めて、それから数週間で世界初のアニマトロニクスのスターを実際に作ることになった。大きな組織で多くの人が並行して作業するなかで、行き違いは起きる。”

色が緑に落ち着いた理由は明確ではないが、当時の周辺媒体での表現や旧版の資料、初期コンセプトをベースに制作され、結果として“青/紫のヨーダ”が印刷物に残った可能性が語られている。

ヨーダの配色は長年“緑”として定着してきたが、脚本・ノベライズ・コミックという複数媒体での資料に青や紫の痕跡が確認できるのは面白いポイントである。

キャラクターデザインが完成形に至るまでの試行錯誤を示すような事例でもあり、当時の制作環境や決定プロセスを読み解く手がかりにもなるだろう。制作されることはなかった『ヨーダ:スター・ウォーズ・ストーリー』に直接つながる情報ではないが、キャラクターの“起源”をめぐる視点として覚えておき、今後の新作『スター・ウォーズ』作品でサプライズ的に触れることも期待をしたい。

赤ヨーダ・青ヨーダ・黄ヨーダ

ゆとぴ

ギネマナッツ編集部

映画情報サイト「Ginema-nuts(ギネマナッツ)」の編集部です。

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