『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』監督が”拒絶した演出”とは? ー 「あんなシーンは作らない」

本サイトのコンテンツには、広告リンクが含まれています。

トム・ホランド主演のMCU版スパイダーマン映画の3作目として大ヒットを記録した『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、過去のスパイダーマン映画でヴィランを演じた俳優が同役で出演し、さらにはトビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールドも過去の映画と同一人物という設定で再びスパイダーマンを演じ、三人の実写版スパイダーマンが共演したことで大きな話題を呼んだ。

そんな本作を指揮したジョン・ワッツ監督は、海外メディアColliderのインタビューの中で、ある人物からトビーとアンドリューのスパイダーマンを最終決戦での「カメオ出演程度」にするよう提案されたことを明かしている。

”アイデアでは「映画のクライマックスでピーターが窮地に!そして蜘蛛の糸が飛んで、あれはどこから来たんだ?また糸が飛んで、どこから来たんだ?」みたいなことを誰とは言わないけど口にしたことを覚えています。トビーとアンドリューが登場し、危機を救って去っていく。私はそんなシーンは絶対に作りたくないと思ったよ。カメオ出演で「ハロー!僕のこと覚えている?OK、またね!」みたいなキャラクターが出てくるだけ。そんなシーンはいらないって思った”

誰がこのアイデアを出したかは明かされていないが、ワッツ監督の判断が正しかったことは言うまでもない。

伝説的な二人のスパイダーマンが登場するだけでも十分なサプライズであったが、それを単なるチープな演出にせず、物語にしっかりと組み込んだことが作品全体の完成度を高める要因となった。

実際に『ノー・ウェイ・ホーム』においてトビーとアンドリューのスパイダーマンは、トム・ホランド版スパイダーマンにとって先輩ヒーローであり、兄弟や友人のような存在として彼を支え、過ちを犯しそうになった彼を止めるという重要な役割を果たしていた。

ピーター・パーカーのヒーローとしての成長を描くうえでも、二人の存在は欠かせない要素となっていたのは見事である。

仮に彼らがカメオ程度の登場にとどまっていたら、作品の評価は大きく異なっていたことだろう。

スパイダーマンシリーズは現在、ジョン・ワッツ監督からデスティン・ダニエル・クレットン監督にバトンタッチされ、4作目となる『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』が制作中だ。

詳細はまだ明かされていないが、『ノー・ウェイ・ホーム』以上の物語が描かれることに期待したい。

英断すぎる

ゆとぴ

ゆとぴ

「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。

@frc_watashi_ame

ゆとぴのトイハコ

@frc_hero